第拾捌話

夕飯を食べていると、親友の奈津からメッセージが届く。

『明日仕事の後会えない?話したい事があるの。家行っていい?』

私はすぐに『いいよ』と返事をし、その日のやり取りはすぐに終わった。


次の日。

仕事を定時にあがり、家で待機する。

ふと夕飯はどうするのか気になり、到着時間も聞こうと奈津に電話した。

「もしもし。どした?」

彼女はすぐに電話に出た。

「何時頃こっち着く?あと、夕飯どうする?」

私が聞くと、彼女は不思議そうに言った。

「何の話?誰かと間違ってる?今日約束してないよ?」

最初は冗談を言っているのかと思ったが、どうやら本気のようだ。

昨日のメッセージの話もしたが、履歴が、残ってないという。

まるで話が噛み合わない。

その時……


ピンポーン


「え?」

家のインターホンが鳴る。

インターホンの画面を見ると、そこには……

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