第玖話

休みの日の昼下がり。

昼食後、リビングでウトウトしていると、廊下から足音がした。

その足音は、リビングに寄らず二階へと上がっていく。

今日は、家族全員が仕事で不在だ。

お昼休憩に帰ってきたのかと思っていたのだが、降りてくる様子が無い。

気になり、階段下で声を掛ける。

「誰か帰ってきたの?」

すると、二階から「そうだよ」と返事が返ってきた。

しかしその声は、姉でも両親でも無い声だった。

え……誰?

そう思いながら、二階へ恐る恐る上がっていくと二階から……。

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