第12話
詳しく聴くと、Fランクは、本当に警察官に近くて、不審者に職務質問したり、いざというときの正当防衛用に武器を携帯しているんだとか。
市民の声を聞いて、頑張るか。
俺と一緒に転移した奴らのほとんどが馬鹿の一つ覚えのにわか知識で冒険者になっただろうけど、よくよく考えてみるとつらいだろうな。
聞くところによればFランクでもDランク冒険者の仕事の補佐という名目ならクエストに同行できるのだとか。
「あなたは冒険者にならなかったのね、異世界人は大体冒険者になるのに」
「面倒くさそうだし、誰にでもできることじゃないだろ?」
「それに誰にでも受けられる依頼……クエストもあるしね」
「誰にでもできる?」
「薬草探しとか溝さらいとか、ペット探しとかちょっと危険な荷物の運搬とか」
「ほほう」
「まぁ、あなたも事務仕事にあきたらそういった誰でもできる冒険者の仕事をやってみたらいいんじゃない?」
「まぁ。暇だったらな……前に言っていた俺が君の専属の情報屋になるっていう話、まだ残っているか?」
「えぇ」
「あれ、よくよくかんがえてみたら、別に情報屋にならなくても、友人として俺が君にアドバイスしてその見返りをもらえばよくね?」
「…………言われてみればそれもそうね、ごめんなさい。私もこの国の職業について詳しく知らないの多いから」
「いいよ、それで俺が君の冒険の手助けする友人になるのはいいか?」
彼女はにぃっとわらった。
「もちろんよ、よろしくね!」
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