クラスで異世界転移したけど、異世界人が日本人より優しいので理想の生活を送ることにした。日本に帰ろうといわれてももう遅い。
ビートルズキン
第一章 異世界転移、そこでの現実
異世界転移、多くの出会い
第1話
俺の名は
黒髪短髪でガタイのいい体に黒ぶち眼鏡をかけた高身長の寡黙な男子高校生、18歳。
オタクだからとバカにされ、付き合いの悪い奴からしだいにつまらない奴、そこから関わりたくない奴に周りの目が変化していって、親はスパルタで仕事のために生きているようなやつだった。
趣味の本を隠されたりした。
俺はそんな光景を見て見ぬふりをする教師も嫌いだ。
教師しか職業を経験していないのに教師以外の世界についてぐだぐだと説教をして、少しでも成績が下がれば嫌味をいって、お前には俺しかいないといった感じで親に金をもらっておきながら、でかい態度をとる。
俺からすれば教師なんていなくても独学で大学に受かる程度の実力はあるのに。
うっとうしいったらありゃしない。
周り、特に俺より努力していない奴に会わせて、俺は自分の実力よりレベルが低くなっている授業を受ける。
県内の進学校でも生徒のレベルにはそれなりに格差があるのが現状だ。
一度成績がいいと、頻繁に授業で指名される。
間違えると周りから笑われ、教師が苦い顔をする。
—————誰かの期待に応えるなんてもう、うんざりだった。
だから俺は異世界転移の物語にのめり込んだ。
可愛らしいヒロイン。
頼もしい仲間。
刺激的な冒険の数々。
それを乗り越えて感じる達成感。
その全てが俺にとっての理想だと思った。
もちろん、楽をしてそんな理想を叶えられるなら願ってもいない。
異世界に行ったら何をしようかと一人現実逃避に近い妄想をしながら迎えた高校最後の夏休み前のホームルーム。
突然、青白い魔法陣に教室が包まれて全員がその光に飲み込まれた。
動揺して叫ぶ教師とクラスメイトをよそに俺だけが異世界転移する予感にわくわくしていた。
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