異世界生活は女装と共に

しあわせカギしっぽ

プロローグ

第1話 プロローグ


【今日から皆さんと共に勉学に励みます柳町やなぎまちと申します。どうかよろしくお願いいたします】


 腹は括った、そう思っていたのにいざこうして女の子たちを目の前にすると恐怖で逃げ出したくなった。


「………」


 先生に促され教壇に立ちあいさつをしてもクラスメイトになる予定の女生徒たちの表情は一向に硬いまま。

 必死の思いで振り絞ったのあいさつにも関わらず、あまり手ごたえがない。どころかとても歓迎してくれているような雰囲気ではなく、クラスにいる大多数の女生徒が困惑と恐怖を帯びた目でこちらを見ている。


 あぁ、どうしてこんなことに…

 どうしての僕が女子学院、しかも異世界の女子学院なんかに編入しなくちゃいけないんだ…。


 くぅぅぅ。それもこれのあのぐーたらの…あの魔女のせいだ!

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