第11話 西の軍団長のお・ね・が・い💛おねだり(第三章 傾国美人は舞を舞う)
「無理です 無茶です」半泣き状態で楽師の少年ナジュは訴えた。
西の軍団長さまはナジュを嬉しそうに見ている。
その横にいる女官長はきっぱりと言う
「 西の軍団長さまのお頼みでは 私としては断れないわね」
「それに先日、 西の軍団長さまに無礼を働いたのは 誰だい?
本来なら軽くてもムチ打ちだよ」ビシビシ容赦ない女官長の台詞
「 女官長殿 それは私が悪いのだよ、この子の美しさに
つい無体な事をしてしまい 」
「膝蹴りに更に蹴りパンチに とどめに楽器を使って殴り倒されたが
なかなかに、いい蹴りに パンチに とどめの一撃だった」
しみじみとそんな言葉を口にしている西の軍団長
「いや、あの遠慮も容赦も寸分の迷いもない強烈な蹴り、 実に素晴らしい!」
力強く、きっぱりと嬉しそうに言う 西の軍団長 何故だが幸せそう
「頭のタンコブは当分治りそうにないが」相当、痛かった軍団長。
「すいません」と楽師な少年ナジュ
「楽器は殴りつけて、へこんで
しかも 新しい分を軍団長さまが購入して下さって 」声がだんだんと小さくなる
「でも、その頼まれ事は無理です」青い瞳に涙 が浮かぶ
「大丈夫、ナジュなら出来るから 」と西の軍団長 本当に嬉しそう
ナジュは 泣きそうな顔になる
「 祭の余興で 舞台で 踊り、男舞なら、ともかく 女舞」
「しかも衣装は胸元を白い布でクロスさせ
腰は 同じく白い布で前で結んで留めたタイプで『 おへそ』が見えている
布を巻いただけの セミヌードなタイプなんですけど 体型的に難しいのでは」
「大丈夫だよ」「大丈夫だ・・」とにっこり微笑み同時に答える二人
女官長と西の軍団長
「何故、舞なのですか?」ナジュ 「もちろん、それは私の趣味だ!」西の軍団長
きっぱりと笑顔で言われる西の軍団長 がいた
「あの、もしもし、ご指定の舞は かなりアクロバットな踊りで
逆立ちに一回転やらありますが・・」
「僕は踊りは、簡単な男舞しか出来ないです せめて、体術か剣術が出来れば 」
「この国の場合は剣術などは 剣舞などがあって 理解して動く事が出来るけど… 」
妹のアーシャッハなら、軽くこなせるとは思うけど・・などと考えるナジュ
「大丈夫だよ、1人舞でなく数人で踊る舞だから…ね」と女官長
「担当するパートは中心で数回、回って 後はしばらくの間
背中を反対に反り返すだけだから (イナバウアー) 」
「か、体ですか?かなり硬いけど・・」ナジュ
「ほら、背中を反り返してごらんよ」 女官長
「ん、ん~~うーん 」ナジュの身体は固めだった
「確かに少々、硬いね 祭まで特訓すれば 間に合うから大丈夫だよ
踊り子のお姉さん達も 優しいから丁寧に教えくれるさ 」断言される
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