チートマニア

明後日

幼少期のゼプツェン

第1話ねぇ、じぃじ!チートってなに?

「ねぇ、じぃじ!チートってなに?」



「フォフォフォフォ、チートか」



「うん、いつも父ちゃんが言ってるヤツ」



「この世の中には、ワシらの想像を越えた力があってのぉ」



「うんうん!」



「前に教えた通り、身体能力を司る5つのマハトーマと、属性能力を司る12のアートマがあってのぉ」



「うんうん!」



「身体能力は、腕力、体力、魔力、脚力、運のマハトーマ、つまり魂とも言うべき物で、誰にでもマハトーマはある。そして属性能力は、火から始まり、水、風、土、雷、氷・・・更に光、闇、神に魔、毒、時とあり、この世の理を司る自然の力をアートマと言ってのぉ・・・この5つと12の能力のうち、1つでも神の領域に辿り着いた者、それがチートと呼ばれるのじゃ」



「・・・・」



「フォフォフォフォ、寝てしまいおったか。アーニャ、アーニャはおるか?」



「はーい、あら・・・」



「ゼプツェンをベッドへ運んでくれんか?」



「この子は・・・いつもお祖父様の話の途中で寝てしまいますわね」



「寝顔もかわいいのぉ・・・ゼプツェンには、我が一族の業を背負わせたくないものじゃ・・・」



「お祖父様・・・」



「フィルの代でなんとかなるといいのじゃが・・・」



「ええ、夫が、フィルツェンがなんとかしてくれますわ・・・」



「そうなるといいのぉ・・・」

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