前世の足跡

華田 もも

【chapter1】夢の狭間

スゥー…。

自分の呼吸音で目が覚めた。


天井を見上げると見慣れた壁紙が目に入る。


(また、あの夢だ…。)


数年前から繰り返し見る景色と足あと。


私は夢と現実の狭間から意識を取り戻すために深く深呼吸をした。

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