明星

平 一

明星

あけに落ちたる明星は、よいに再び輝けり。


彼女は〝知恵の光を運ぶ者ルシファー〟、光の天使。


さとく優しく愛らしく、人類ひと進歩あゆみを導かん。


は悪役も演じたる、しゅの最愛のしんなれば……。




(解説)


本編の小説シリーズは、銀河系を統一した皇帝種族のため、

神や悪魔も演じつつ、人類などを支援した異星人達の物語です。

好戦的な種族間の抗争から崩壊した銀河帝国を、

平和的な種族達が協力して再統一し、繁栄に導きます。


絵本『泣いた赤鬼』や漫画『デビルマン』を読んで、

もっと幸せな結末も考えてあげたい、と思っていました。

その後、Youtubeのゲーム動画やアニメ、小説、音楽、

TV番組『古代の宇宙人』にも刺激されて、書いた小説です。


健気けなげで可愛い彼女達に宇宙を救わせたくて、

〝文明の星〟理論という、文明論まで考えてしまいました。


図:https://19084.mitemin.net/i398818/


特に今回の創作では、Youtube動画の、

『Where you are』『月下儚美』という動画を見て、

銀河帝国内戦初期における新帝国側種族の心情を

妄想しました(笑) 。


好戦的な側近種族間の内戦から皇帝種族を救おうとした

親衛軍種族バールゼブル。

全中央星域に広がる軍事・民生種族の混乱を鎮めようとした

正規軍種族アスタロト。

彼女達の副官を務めるアミーとヴォラクは双子種族で、

技術種族ストラスと超光速通信で心を結んでいます。

量子頭脳への人格転移マインドアップローディングで種族共有人格を形成できる彼女達は、

かつて自らを助けた種族への想いを抑えられませんでした 。


皇帝種族の母星破壊と帝国秩序の完全崩壊が判明するに及び、

バールゼブル、アスタロトとストラスに加えて、

産業種族及び銀河系外周星域の非酸素系種族を代表する

アスモデウスとベールは、ある決断をします。


先読み上手だがヘタレで扱いやすい……もとい(笑)、

賢明で心優しく高潔な文官種族である、

発展途上星域の文明開発長官だった

サタンをかついで……いや、中心に、

平和的民主国家への地ならし……というか、

偉大なる星間帝国の再建を図ることにしたのです 。


またそれは、こうした事態の発生を

想定……ではなく、危惧きぐして、

サタンのもとへ大規模に避難……すなわち亡命していた、

皇帝種族内の良識的人格群が望むところでもありました。


よいの明星(金星)、あるいは月のように、

帝国の夜を優しく照らしたサタンの知恵の輝きもまた、

実は見えないところに隠れていた〝先帝〟種族の、

太陽のような情熱から力を得ていたのかもしれません。


奇想譚きそうたんから文明論まで考えさせてくれる、

文化的作品に感謝します。


ご興味がおありの方は、

関連作品もご覧いただけましたら幸いです。



補遺ほい


『……いやん! 私達の正体を見てやろうなんて、

光学迷彩解除装置とか使わないでくださいね。

可愛いって言ってくれる人もいますけど、

私達の種族サタンは猫と蝙蝠こうもりあいの子みたいな姿だし、

皆さんをお助けした時代に悪役を演じたりもしたので、

人によって好き嫌いがあるみたいなんです……』(笑)

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