コクられたのOKしたらフラれました

最弱帝王

   ~プロローグ~

「あなたのことが好きです。私と付き合ってく ださい。」

人生には、モテ期が3回くるという噂があるのは知っているだろか?最初の1回は、初恋の時で2回目以降は人によってそれぞれ違うらしい

 つまり何が言いたいのかというと俺にモテ期がきたといことだ。さらに、告白してきた相手は、夜空のように黒い髪の毛、星の如く澄んでいる綺麗な瞳、今にも食べたくなるような熱い果実のような唇。十分美少女といって差し支えない容姿に、スポーツ万能、成績優秀と来ている。才色兼備を地で行くような存在だ。

 そのような人が俺に告白してるだぜ?答えはもちろん

「よ、よろしくお願いします。」

俺の返事を聞いた告白してきた相手、如月 きさらぎ しずく先輩は、嬉しそうに口元を綻ばせながらお礼を言う。

「ありがとう、かける君。」

「・・・はい?・・え?・・・カケル?」

彼女ができたことに喜ぼうとしたのも束の間、を間違えられたことに思わず聞き返す。

「・・・え?星空ほしぞら駆君でしょ?」

「いや、自分 星空 武流たけるですけど・・・」

「「・・・・・」」

まさかの勘違いに2人共黙り込んでしまう。

 しかしまだ、先輩は、諦めきれないのかいくつか質問をする。

「サッカー部に入っているいるんでしょ?」


「いえ、帰宅部です。」


「・・・クラシックを嗜んでいたり、」


「聴くのは、もっぱらアニソンですね。」


「・・・だ、ダンスが上手かったり・・・」


「オタ芸も入れていいのなら。」


「・・・・もしかして、オタク?」


「オ、オオオオ、オオオタクじゃないよ?」

フ、フフフ何を言っている。こ、このおお、俺がオタクだと?お、おもももしろい冗談だな。

「いやいやいや、どう見てもオタクじゃない。」


「いや~。そんなことは、ないよ?気のせいじゃない?」


「いやいやいや」


「いやいやいや」


「いやいやいや」


「いやいやいや」


「・・・・もういっちょいくぞー!」


「虎!火!人造!繊維!海女!振動!化繊!飛!除去!」


「ほら、やっぱりオタクじゃない。」

先輩が勝ち誇った笑みを浮かべる。

「・・・・は!?ゆ、誘導尋問とは、卑怯だぞ!」

くっ、オタクの心理をつくとは、なんて先輩だ!悔しがっていると先輩は、侮蔑を込めた視線を俺に向ける。

「いやぁ、私ってキモオタ無理なのよね。全然理解できないのよ。あっ、もちろんあの告白もなしね。別れましょう、私の記憶の汚点よ。」


「・・・口調変わってない?」


「は?猫を被ってなに決まっているじゃない。」

おい、あの女あっさりゲロったぞ。

「俺が回りに言いふらかすとかは、考えないんですか?」

俺の質問に先輩は、嗤う。

「あなたみたいな底辺のキモオタの、言うことと、容姿端麗な私の言うこと周りの人は、どっちを信じるかしら?」


「・・・・・」


「そういうことだから。校内で見かけても話しかけてこないでね。キモいから。」

そう言うと先輩は背を向けて歩きだした。

先輩の姿が見えなくなると、息を思い切り吸い込んで叫ぶ。

「あんの、腐れ○ッチがあああぁぁぁぁ!!」

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