あの時もあの夜も

宗介

一学期 出逢いの季節

ある年の6月、俺は隣で部活をしている速水と出逢った。

でも、あれが今思えば地獄の始まりだったようだ。


速水の隣には、速水と同じクラスの平野が居る。

俺は勇気を出して話しかけた。


「なぁ。」


「ん?」

と速水。


「はじめまして。俺はJ組の永瀬って言うねん。部活も隣やしこれから宜しくな~。」


「私はB組の速水。J組ってことは頭良いんだね。これから宜しく!」


〈いや、なかなか話し方可愛いな…〉


「今日、一緒にバス停まで行かん?」


「えっ、良いかも!」


「ダッシュで着替えてくるわ」


「うん!」


〈これは、良い高校生活になりそーだ!〉


                  続く

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