小林工業 パソコン講座

白蝶蘭

001 小林工業。パソコンのお話

達  「パソコンは生物である。」

佐竹 「え?でも生きてないよ」

達  「まぁ生きてないけどね。

   何で生物かって言ったら佐竹さんがパソコンを大切に扱わないからだよ。

   だから佐竹さんにパソコンの事を知って欲しいと思ったんだよ」

佐竹 「うん分かった。」

達  「まず、動かないパソコンは叩いて直りません」

佐竹 「え?でも昔のテレビならそれで行けるってお母さんが」

達  「佐竹さん。自分の弟にお使いをお願いして動かなかったら叩く?」

佐竹 「叩かないよ!」

達  「そういう事。

   さっきパソコンを叩こうとした時の事を思い出してほしいんだけど電源ボタン 

おしてから何秒で叩こうとした?」

佐竹 「えっと…。1分くらい?」

達  「7秒」

佐竹 「そんなにパソコンは早くないよ」

佐竹 「え?でもパソコンって早いんじゃないの?」

達  「早いって言っても時間がかかるよ。

   例えば寝ている弟君を起こしてお使いに行かせるまで何分くらいかかる?」

佐竹 「朝だよね。

   なら着替えて準備してから行くだろうからどんなに早くても5分くらい?」

達  「まぁそれくらいだよ。

   パソコンも同じで電源を入れても7秒では動かないよ。

   動くまで待ってあげなさい」

佐竹 「えー…でもどのくらい待てばいいの?」

達  「それについてはしっかりとした公式があるから今度紹介(*1)するよ。

   でもパソコンは叩いたらいけません」

佐竹 「えー…」

達  「ほら、人間を叩いていう事聞かせたら今はパワハラでしょ。

   それと同じで時代遅れなんだよ」

佐竹 「時代…遅れ⁉」

達  「パソコンはとっても忠実だから人間よりも言ったことは理解しているし正確にやってくれるよ」

佐竹 「パソコンは完ぺきだもんね」

達  「完ぺきではないよ。

   パソコンだって間違えることあるし(*2)」

佐竹 「え⁉そうなの?」

達  「うん。

   パソコンにもできないことはあるし間違えることもある。

   だけどその時に叩いたりしないでちゃんと話を聞いてあげて寄り添ってあげることが大切なんだ」

佐竹 「寄り添う?

   でもパソコンって喋らないよね?」

達  「確かに日本語は喋らないね。

   でもパソコンにはしっかりと機械語(*3)っていう言葉があるんだ」

佐竹 「へー。そうなんだ」



――――――――――――――――――――――――――――――

次書く予定のお話です



*1 002起動までの時間

*2 003限界と桁落ち

*3 004機械語(マシンランゲージ)

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