第7話 柴田さんとデート①

目が覚めた。

時計を確認するとまだ午前の6時。集合時間まで3時間くらいある。


今日は日曜日だし、母さんも奏もまだ寝てる。父さんは長期出張でいない。


とりあえずベットから起き上がった。


そしてスマホの画面を見ると

画面にLINESからの通知があった


既読をつけないように確認すると


〈好きです。付き合ってください。〉


……………………………………………へ?


1回、落ち着こう。


深呼吸を3回ほどし、既読をつけないようにもう一度画面を確認した


〈好きです。付き合ってください。〉


何回見ても文字が変わることはなかった


差出人の名前は若宮まゆか。スクールカースト上位に位置する。運動が得意で裏表の無い性格から男女どちらからも人気がある。胸囲の戦闘力は53万くらいある。

LINESを全員と交換していたので俺も流れで交換してもらった。


まてまてまて、陽キャだから罰ゲームとかだろう。うん。


もしかしたら送る相手を間違えてるのかもしれないし


(とりあえず、見なかったことにしよう)


こんな悶絶をしている内に7時になっていた


「ご飯だから降りてきなさい」

と1階から聞こえたので俺は下に向かった


それから朝食を食べる

「お兄ちゃん、今日は初めてのデートなんだからしっかりしなよ」


「だからデートじゃないって。」


「航大。最近 はカップルじゃなくても男女で出かけるだけでデートって言うのよ」


「最近ってもうアラフォーのおば……」


「ん?なーに。話してごらん。航大」


「いや、なんでもない」


「安心して、お兄ちゃんが嫌われても奏が繋ぎとめてあげるから」


「嫌われる前提はやめろよ」


そんなこんなで朝食や歯磨き等の朝の支度を済ませた。


まだ8時半。駅まで15分だからまだ少しだけゆっくりできる。


「お兄ちゃん」 「航大」

「「荷物持って降りてきてー」」


なんか2人が1階から呼んでくる。

なんだろうー


1階に降りて

「何?」

好感度は2人とも95%。怒られるようなことじゃないな


「「はぁー」」


2人揃って溜め息つかなくても


「なんだよ」


「航大、だから彼女いない歴=年齢なのよ」


「だからどうしてだよ」


「お兄ちゃん、男の子が女の子を待たせていいと思ってるの。普通、先に行って男の子が待つものなの。女の子は10分くらい早く来るから。」

「どうせあと15分くらい家でゆっくりしようとか考えてたでしょ。」


(なんで、バレてんだよ)

「い、いやそんなことねぇーよ」


「どっちでもいいから急いで行きなさい」


(母さんまでこんなこと言うなんて)

「父さんはどうだった?」


「それ、奏も気になる」


「……」


「「あっ、やっぱりいいです」」


「そんなことはいいの。早く行きなさい」


「わかった。行ってきます」


「「行ってらっしゃい」」


俺はバイクで駅まで向かった


8時50分に着いた

(まだ早いだろ)

5分位コンビニで時間潰そうと考えていたら、後ろから声をかけられた


「久保くん?早いね。おはよう」

(バイク、かっこいい。後ろに乗りたいな〜)


本当に10分くらい前に来た。

母さんと奏に感謝だな。

「柴田さん。おはよう」

(今日も好感度は0か)

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