第2話 デートの約束
「おはよう久保くん」
「おはよう柴田さん」
(1週間以上様子を見たけどなんで好感度が柴田さんだけ微動だにしないんだろう。)
「おッス!航大」
「わっ!なんだよオメェかよ。おはよう圭」
頭上の数字は80%とかなり高い。
こいつの名前は青柳圭。小学校時代からの腐れ縁で学力は普通だが、顔がよくフレンドリーで運動もできる。クラスの中心にいる存在だ。
「どうした?浮かない顔して。なんか悩みでもあるのか?」
圭はこういうことに関してはかなり察しがいい
「いや、無いわけではないがまだ話せない。悪いな。」
「気にすんな!親友の悩みなら俺の悩みだ。話したくなったらいつでも相談してくれ。」
相変わらず良い奴だ
「わかった。サンキューな」
「おう!」
「おーい、席に着けー」
ここで先生が教室に入ってきたので圭は席に戻った。
俺は授業中に隣の席にいる柴田さんの好感度を確認しながら好感度をあげるための作戦を練っていた。
(体育祭は最高のアピールチャンス。だが俺は決して運動ができるわけではない。どうしようかな...。)
「じゃあこの問題を久保!」
「はい?」
「和訳してみろ」
「えっ、えっと.........」
ふと柴田さんを見ると彼女がノートを指していた。
「私は煽り運転の被害者です。加害者は捕まりました。」
「正解だ」
俺は少ない動作で柴田さんに会釈をした。
(柴田さんありがとう)
授業が終わると柴田さんが話しかけてきた。
「あのさ」
(ついに告白か!なわけないよな)
「なんだ?」
「言いずらいんだけどさ」
(言いずらいってまさか鼻毛でてるとか口臭いとかか)
「私も家で勉強をするタイプだからあまり聞いてないけどしっかり授業は聞いた方がいいと思うよ」
「え?」
(もしかして授業中こっそり見てるのバレてるのか)
「あなた授業中に百面相してるから先生も授業聞いてないことバレバレよ。ただでさえ成績はあまり良くないんだからしっかりしなよ。」
「お、おう。わかった」
(まじかよ結構恥ずいな)
言い終えると柴田さんはどこかへ行ってしまった
それから1日過ごしホームルームが終わり、帰宅した。
柴田さんが所属するバスケ部は今日は休みらしい。
俺は帰ってから柴田さんにLINESでお礼を言った。
〈今日の英語の時間は助かった。ありがとう〉
しばらくして返事が来た。
〈いえいえ。でももうしないからね。〉
〈わかった。意識はする。〉
〈その返信は絶対にまたやるでしょ〉
(バレてる)
〈分からないけどもししたらまた頼むわ〉
〈状況しだいね〉
〈わかった。〉
これで会話も終わりかと思って充電器に刺したらスマホが震えた。
〈今週の日曜日空いていない?受験の日のお礼をしたいのだけど〉
と送られてきたので俺は即答した
〈空いてる〉
〈じゃあ午前の9時に西森駅で大丈夫?〉
〈大丈夫!〉
〈じゃあ遅れないようにしてね〉
〈うん!〉
〈楽しみにしてる。〉
これで会話は終わり、充電器にスマホを刺した。
「ヤッター。柴田さんとお出かけだ〜」
とめちゃくちゃ浮かれていたが俺はふと気づいた。
(あれ...てことは俺は彼女の隣を歩く。見る人によってはカップルにも見える。柴田さんに恥をかかせないように少しオシャレしよ。)
と思ったがもちろん持っているはずもなくどうしようかな迷った末
(土曜日買いに行こう)
と結論に至った
俺がオシャレになれる服なんてあるのかな?妹に聞いてみるか。
妹は久保奏。俺とは違いスクールカースト一軍に属する中学2年生だ。兄の贔屓目を抜きにしても容姿がよく告白を何回か受けているが全部断っているらしい。胸部の偏差値は.........まぁね
俺は階段を降り、リビングでくつろいでる奏に声をかけた
頭上の数字は95かなり高いな!
「奏、俺に似合うかつオシャレになれる服って売ってる?」
「急にどうしたの?」
「いや、俺も高校生だからそろそろオシャレとかしようかなと思いまして」
「なるほどねデートか」
「おい、なぜそうなった?」
「え?違う?」
「いや違くはないこともない」
「どっちよ!まぁいいわお兄ちゃんと一緒に買いに行ってあげる。」
「ありがとう」
「その代わりアイスを奢ってね」
「わかった」
(安いのでいいだろう)
「もちろん1番高いやつね」
(エスパーかよ。)
「お、おうもちろんそのつもりだったぞ」
「だよね。じゃあ土曜日の午前ね」
「了解」
妹の雰囲気がウキウキしているように見えるのは気のせいだろうか?
楽しみにしてくれてるんなら嬉しいな
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カッコが多くて読みにくかったと思います。
ごめんなさい
「」会話文
()心で思っていること
〈〉LINES
ということにさせていただきます。
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