第15話
もう一度文集を開いてみる。
「…?あれ?ない…」
そう、ないのだ。私が探していた人のページがない。
あきおのページだけがみつからない。敗れたような痕跡もないから故意に外してあるとしか思えない。
「関係してるってこと?」
だとしたらさっきのひなたのページに絶対何かあるとしか思えない。もう一度ひなたのページをひらき内容を読んでいく。
「これか…」
《部活は楽しかった思い出の一つだね!何かあったら絶対に部室に集合だよ!》
何かあったら、なんて意味深な文章と部室に集合の所にうっすらと線が引かれている。
私とひなたは写真部に所属していた。もっぱら使い捨てカメラで撮ることが多かったがちゃんと部活はしていた。
そしてあきおとひなたは幼稚園からの幼なじみだ。
そう思う頃には勝手に体が走り出していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます