架空の僕へ。

あーたん

「」

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あぁあなたはそれを「理解」している。

あぁあなたは「どこ」へだった行ける。

あぁあなたは「不正解」を選んでいる。


ここに地獄はない。


あなたは住むところも食べるものも美しい四季も選択することも、全て与えられている。


あなたはそれを理解している。

あなたはそれを錯覚している。

あなたはそれを理解している。


サードパーソンが遠のく。

間近で見れていた私の視界が、頭から離れていく。

離れていく私の頭に何があったのか、だんだん分かってくる。


私は新鮮な思い出を食いつぶしている。

古くなったものを捨てている。


振り返ると腐敗物が寄ってたかって、ぐずぐずと蟻の行列ができている。


それは腐敗物のはずなんだけど。

腐敗物のはずなんだけど…。

それをどこか有難く啜っている。


私は私が捨てたものに価値を感じられず、また新しく腐敗物をつくる。


砂を噛むようで味気ない幸せを、使い捨ての幸せを。それが無くなるのを何よりも恐れている。




「恐れながら進んでいるんだ。」





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