6 第三回 暗黒闘虫遊戯大トーナメント大会 準決勝戦VS闘虫四天王no.2キメラインセクト才賀

 さあ、いよいよ準決勝だぜ!

 あと二回勝つだけで、2万ポイントに及ぶDOBCが手に入る。

 今あたしには、真美ちゃんとケーキバイキング豪遊してる姿が見えたぜ!


『河北さん、等々ベスト4が出揃いましたね』

『ええ、そうですね水沢君。ベスト4に上がって来たのは、闘虫界隈では貴重な女性選手でもあり、しかも今大会注目の超大物ルーキー狂犬玉瀬選手。大会が終われば闘虫士に相応しい二つ名が付くでしょう』

『玉瀬選手凄い活躍ですよね。予選で闘虫四天王ベルゼブブ矢野に完勝。本戦初戦では、新進気鋭のバタフライ笹傘にダンスを踊らせ。二回戦のキャタピラー柄巻戦は、大方の予想を裏切る技の応酬も、見ごたえが有りましたね』


 おっ! あたしなかなか高評価じゃん。しかも、魅せる試合に成ってた事を、評価された見たいで悪くない気分だぜ。


『そんな玉瀬選手の次の対戦相手は、命玉いのたま小闘虫四天王不動のno.2、キメラインセクトの才賀君ですか。全国でも屈指の実力者である才賀君が、準決勝に向けてどんなキメラを見せてくれるのか楽しみですねぇ』


 次のあたしの対戦相手の事かぁ、少しは聞いて置こうかな?


『そうですね河北さん。でも、才賀選手は純血派の闘虫士には嫌われていますよね』

『それは仕方がないんですよ、水沢君。純血派の人達は才賀君のキメラはもちろん、種の存続を考えて交雑も許しませんからね。才賀君の様な人は絶対に許せない人達ですよ』

『なるほど~。種の保存も考えてると言われると、未来を担う若者の一人としては痛い所です』

『僕個人としては、才賀君のキメラはロマンが有って好きですけどねぇ』


 いや、水河コンビ。お前らの会話、小学生がする話とは思えんよ?

 それに才賀のキメラって、ガチのキメラの事なのか?

 あたしはテイム能力が目覚めてから、うすうす思ってた事が有るんだ。どう考えても異能とか、不思議な力持ってる人って結構いるよね?

 つまり、TVドラマや特撮,アニメの話は本当だったんだ! あたしはついに世界の真実を知ったんだ。やっべぇ~、あたしの憧れの人達がこの現実に居るんだな!

 あれ? と言う事は、ド〇ゴ〇ボー〇とかも有んの!? 願い何でも叶えられちゃうじゃん! 凄くない!?

 はぁ~、夢が広がるなぁ。


※結衣ちゃんの憧れの人達やアイテムは出ません。


 ダン!タン!タターン! 会場にBGMが流れ出す。


『第三回、暗黒闘虫遊戯大トーナメント大会。準決勝第1試合。赤コーナーの選手、入場!!』


 あたしはスポットライトに照らされながら、いつの間にか作られていた花道を歩いて闘技場に向かう。


『闘虫士デビューは今大会が初めてにも拘らず、予選では闘虫四天王ベルゼブブ矢野を下し連戦連勝。一体デビュー大会でどこまで勝ち進むのか? そして、本日二人目の四天王を喰い殺すのか! 狂ぉー犬!! TA! MA! SEェェェエエエ!!!』


 おおっと! あたしの入場コールに煽りが付いたぞ! ガチで格闘技の選手に為った様な気分だぜ!


「「「「「「玉瀬!! 玉瀬!! 玉瀬!!」」」」」」

「玉瀬ー!! 応援してるぞぉー!!」

「四天王喰らい、期待してるぞー!!」

「お姉さま―!! 愛してるぅー!!」

「はあっ? 結衣ちゃんは、あたしのご主人様なんですけど!」

「あなた……お姉さまの何なの!?」

「幼馴染にして親友、そして忠実なるしもべですけど何か?」

「くっ! 何このプレッシャーは!?」


 あ、観客に真美ちゃんが居るぞ! 相変わらず凄まじいプレッシャーだぜ!

 応援に来てくれた見たいだけど。あたしのファンとあまり喧嘩しないで欲しいね!

 作者の意図せず所で、真美ちゃんが登場してしまったらしいけど。

 あたしには何の事だか、サッパリ分からないんだぜ!!


『青コーナーの選手、入場!!』


 花道にスポットライトが当たり、目つきの悪い三白眼に、前髪を頭の上で一括りにしたデコ見せスタイルの髪形、ヒップホップファッション姿の男子が、ノリノリでリズムを刻みながら現れる。


『全国にも知られる猛者にして、命玉いのたま闘虫四天王不動のno.2! しかし、no.2と呼ばれて早2年、no.2と呼ばれる屈辱の日々は今日でお終いだぁ! 最強無敵のキメラ駆使して今日こそ頂点に!! キメラインセクトォォオ!! SA! I! GAァァァアアア!!!』


 別のBGMが流れ出し、ドンドンドン! ドンドンドン! 太鼓が鳴らされ、観客達もがリズムを取る。

 才賀はブレイクダンスを、器用に縦の動きを生かして、狭い花道で踊って見せる。

 すると沸き起こる才賀応援団の才賀コール!


「「「「「「才賀!! 才賀!! 才賀!! 才賀!! 才賀最強!! 才賀最強!!」」」」」」


 ブレイキンは、床を使って回転したりする動きがメインなのに、何て奴だ!

 あの顔だけダンススクール教室通い擬きの、バタフライ笹傘とは大違いだ!!

 音楽の終わりに合わせて、体を捻りながら大きく縦にジャンプ。花道から闘技場に着地してポーズを決める!!

 かっけぇ~!!


『才賀選手、相変わらず素晴らしい入場パフォーマンスでしたね!』

『本当に素晴らしいですよ。人気実力共に全国屈指の闘虫士で、このパフォーマンスですからねぇ。ほんとスター選手と言うのは、この人のためにある言葉でしょうね』

『彼の人気は凄まじいですよね。彼、ファンクラブも有るそうですよ河北さん』

『本当ですか? 水沢君。流石ですねぇ。彼を嫌いなのは、純血派の人達位しかいませんから、ファンクラブ会員もかなり居るんじゃないですか?』


 才賀は相当な人気者らしい。確かにかっこいいしなぁ~。

 あたしもあんな風にカッコ良く決めたいぜ!


 なんて考えていると、何時の間にか才賀君がマイクを持っている。


「お前が、矢野野郎を倒した玉瀬か。お前のお陰で、あの汚い矢野と戦わずに済んで感謝してるぜ。ありがとな玉瀬っ!」


 おぅ、感謝されるとは、才賀君もしかして性格も良いのか?

 目つきの悪さで、色々と損するタイプと見た!


「だが、勝負は勝負だ。感謝を込めてお前には、キング相手に出そうと思っていた切り札。とって置きを見せてやるよ!!」


「へぇ~、そいつは有り難いね! あたしも負けるつもりは更々ないぜ!」


 才賀が徐に手を上げ、言葉と共に振り下ろす。


「こい! 王を討つ俺の闘虫ちからキングビート王を倒す者!!」


 ブオン! と大きな音がすると。闘技場にあまりにもデカい一匹のカブトムシ? らしき闘虫が一体現れる。

 あたしの20cm定規を、軽く越える黒光りする巨体。その巨体から放たれる圧倒的重量感と力強さは半端ない。王者の風格すら感じるぜ!

 しかし、このカブト見たいな三本の大きな角と、クワガタ見たいな大きな顎が特徴的な、この虫は一体何なんだ?


「ふっ驚いたか玉瀬。こいつは俺が、コーカサスオオカブトを中心に、マルスゾウカブトとマンディブラリスフタマタクワガタを、キメラ融合させて作り出した最強のキメラインセクトだ!!」


『いや~キングビート大きいですね、河北さん。これぞ、キメラインセクト才賀の面目躍如と言った所ですかね』

『ほほぅ、攻撃的で世界最強のカブトムシと言われるコーカサスに、世界最重量級のゾウカブトムシ中でも好戦的なマルスゾウカブト、どちらもデカくて好戦的ですね。そこに、クワガタでも最大級の大きさを誇るマンディブラリスフタマタクワガタの、顎と凶暴かつ巨体にも関わらず発揮される俊敏さを加えたと言う事でしょうね。まさに、最強の重量級昆虫を目指したと言っても過言ではないでしょう。素晴らしいです!!』


 おいおい!? キメラインセクトって、本当にガチのキメラなのかよ!!

 しかも、融合に使われた虫、全部好戦的で凶暴な奴じゃん。


「さあ、玉瀬お前は如何する?」


 才賀があたしが出す闘虫を待っている。むぅ~どうするか?


『ふっふっふっ、小娘め怖気づいたか? だが仕方がないな、何故なら我は王を討ち新た王になる。いや、皇帝になる虫なのだからなぁ!!』


 Σなにっ、こいつ喋った!? いや、思念だけど。こんなにハッキリと思念を感じるなんて、テイムしたうちの虫達くらいなもんだぞ!


『これは然り、強者である証拠で候。お嬢、ここは拙者にお任せ頂けないで御座ろうか。それに、お嬢を小娘等と言わせて置くのは癪に触りますが故』


 如何やらカマ助は、才賀の手によって生まれた時から強者と成った、キングビートと戦いたいらしい。カマ助の意を汲み、あたしはカマ助を虫籠から解き放つ。


「ほう、玉瀬。俺のキングビート王を倒す者相手に、その大カマキリだけで良いのか?」


「こいつが自分がやるって言うんでね。あたしは、そいつの心意気に従っただけさ」


『両者、闘虫は出そろいましたね?』


「勿論だ。俺はこのキングビート王を倒す者一匹で行く!」

「あたしも良いぜ!」


『闘技開始!』


 審判が試合の開始を告げる。


『おや、才賀選手も玉瀬選手も動きませんね? 如何したんでしょうか?』


 あたしは、才賀の出方を見るつもりだったが、才賀も腕を組んだまま動かない。才賀の奴、一体如何いうつもりだ?


「玉瀬。先に仕掛けると良い。果たして、お前の大カマキリの力が俺のキングビート王を倒す者に通じるかな?」

『フハハハっ、流石我が創造主。分かっているではないか! さあ来るが良い! 我が力を見せつけてやろう!!』


「へぇ、言うねぇ。なら遠慮なく行かせて貰うぜ!」


『ほほぅ、如何やら才賀君が、玉瀬さんに先手を譲る見たいですねぇ』


 何と才賀の奴、自分の闘虫の強さを見せつけるため、あたしに先手を譲ってくれるらしい。


『ハハハっ! 然り然り、王を名乗るのならそれ位の気概が無くてはならぬよなぁ!』


 カマ助は強者に出会えたとばかりに喜んでいる。戦闘狂め。


「なら真空死鎌鼬で確かめてやる! 行け、カマ助!!」

『然り、死蟲鎌流 中伝 真空死鎌鼬!!』


 死神の振るう鎌の如く見えざる刃が、キングビートの黒光りする巨体を襲う!

 カマ助の放った見えざる刃は、キン!キンッ! とキングビートに金属音を出させただけで、外骨格に傷すら付かず小動もしない。


『フハハハっ! 効かん!効かん! 我にはそのような攻撃効かんぞ!!』


『玉瀬選手のカマ助お得意の技、真空死鎌鼬が炸裂ぅー! しかし、才賀選手のキングビートは無傷! 無傷です!!』

『先手を譲った才賀君の自信も頷けます。キングビートは、王に相応しい驚異的な防御力を持っているのでしょう』


「先手は譲ってやったんだ、玉瀬行くぜ? 『トライデントホーン』!」


 才賀の指示を受けたキングビートが羽を広げブオン! と聞こえたかと思うと。超高速でカマ助に突っ込んで来る!

 あんなの、カマ助に直撃したら一発でお陀仏だ!


「カマ助躱せ! 更に『死蟲隠形術』だ!」

『御意!』


 カマ助は羽で幻惑しつつ体を入れ替える様に、キングビートの『トライデントホーン』躱し、そのまま闘技場に溶け込む様に姿を消す。


『あーっと! 玉瀬選手のカマ助がキングビートの攻撃を回避ぃー! これは一体どうした事だ!? 攻撃を避けた筈のカマ助が姿を消したぞぉ!?』

『これは擬態ですね。カマ助君も大カマキリと言う狩人ハンターですからね。隠形の一つも出来て当然でしょう』


「水河コンビの言う通り、そう言うこったな」


 実況と解説の二人が、直ぐにカマ助が消えた理由を話してしまう。

 こっちは、時間をじっくり使いたいのにさ。

 何せキングビートは、巨体かつ大食いのカブトムシ二匹が使われているキメラだ。

 時間を掛ければ、燃料切れで勝てるかもって思うよな。


「ふっ、そうだったな。カマキリは狩人ハンターだ。姿を消す位造作もないか。そして、時間が掛かるほど、俺のキングビート王を倒す者は燃費の面で不利になる。あの初撃が通じなかった事でそう判断したと言う訳か。流石の戦闘感だな狂犬玉瀬」


 才賀が鋭い洞察で、こちらの思惑を見抜いて来る。


「もうあたしの思惑を見透かすか。だが、攻撃が通じないとは思っていないぜ?」

「なに?」


『死蟲鎌流 奥伝 斬刈切切鋸鎌』


 ギャリリリィィ!! 金属がこすれる様な音が突如体育館に響き渡る。

 音の元凶であるキングビート見ると。

 キングビートの黒光りする巨体に、醜い傷跡が付いていた。


「な! 馬鹿な!?」

『なにぃ!? 我の黒鉄の身体に傷が付いただと!!』


『突如体育館に響いた音は、キングビートの外骨格に傷が入る音だった様です!!』

『なんと!? カマ助君の攻撃力はキングビートにとって、十分脅威たり得る威力を持っている様ですよ!!』


「キングビートのその装甲に傷が入るって事は、あたしのカマ助が関節を狙えばそこ落とせるって事だぜ!!」


 流石の才賀も動揺を隠せない。キングビートの防御力は、完璧では無かったのだから仕方がない。


「確かに。お前のカマ助が、キングビート王を倒す者を落とせる可能性がある事は認めよう。だが、勝つのは俺。才賀だ!!」


 会場に才賀コールが巻き起こる。


キングビート王を倒す者! 敵をあぶり出せ!『ハリケーンホーン』!!」


 羽を広げたキングビートが宙に浮き回転する。超高速スピンをしながらキングビートが闘技場を縦横無尽に飛び回る。

 羽を広げているの何て弱点が見えている様な物だが近寄れない。それ処か、超高速スピン飛行によって生じた突風が、カマ助の隠形を解いてしまう。


「くっ! カマ助! キングビートが来る! あれを使うぞ!」

『御意! 転身 針金蟲!!』


「これで終いだぁ! キングビート王を倒す者!!」


 キングビートの巨体が、カマ助に命中する瞬間。鈍色に輝く糸の様な物が、カマ助とキングビートの間に挟まり、『ハリケーンホーン』の威力を殺す!


「な! 馬鹿な!? 俺のキングビート王を倒す者が仕留め損ねただと!!」

『な、なんだこの不快な気配を持つ蟲は!? 我に纏わり付くな!! 我は皇帝になる闘虫だぞ!!』


『あらあら、そんな事言わないでよ~♡ 仲良くしましょう♡』


 そう、キングビートは鈍色に輝く虫に纏わり付かれていた。

 こいつは、あたしがカマ助を死の水中ダイブから、テイムによって救出した時。

 一緒にテイムする事になった、ハリガネムシのメタコだ!

 カマ助はメタコに寄生されていた所為で、死の水中ダイブを敢行されそうになっていたが、テイムによってメタコの精神支配を克服、逆にメタコを支配し返したんだ!

 一方カマ助に逆支配されたメタコは、あたしのテイム能力により、名は体を表すかの様に文字どうりの針金ボディを手に入れ、今ではカマ助の立派な武具兼相棒に成ったのだ!

 もちろん、カマ助の名前の由来もこの事から来てるぜ! あたし知ってんだ。車で後ろからぶつけられたり、人にかんちょーされる事をカマを掘られるって言うんだろ?


『なんだなんだ!? 何が起こったぁー!! 突如玉瀬選手の大カマキリのカマ助から、針金が生えて来たぞぉー!!』

『はははっ、これは驚きました。まさかハリガネムシに寄生されている筈なのに、まともに行動できるカマキリが居るとは!! しかも、これが玉瀬さんの三匹目ですか!!』


 水河コンビもビックリな様だな! そう、あたしの三匹目は、ハリガネムシのメタコだ。あたしはカマ助を出すとき、実は一度もカマ助を一匹とは一言も言って無いんだぜ!


『き、寄生ですか!? つまりカマ助はずっとあのハリガネムシに寄生されていたと? しかし、これはルール上どうなのでしょうか? 試合途中で闘虫を増やす行為に当たるのでは?』

『ああ、それは問題ないですね。玉瀬選手は最初からカマ助君とあのハリガネムシ二体で戦っていたんですよ。彼女はカマ助君を出す時、カマ助君一匹だけだとは一言も言って無いですからねぇ。玉瀬さんも相当クレバーですね!』


 ルール上、闘技中に卵が孵るのもセーフである。つまり、メタコの卵をキングビートに生み付け寄生させる事も可能だ。


「才賀どうする? サレンダーするなら、メタコの『パラサイトスティング』は使わないでやるぞ?」

『私の子供、彼に貰って欲しいわ~♡』


「くそ! 俺の負けだ! やられたよ玉瀬、今回は俺の負けだ。だから忠告してやる。決勝に上がって来る奴はもう決まっている。奴が負ける事は無い、何せ奴は文字通り力の次元が違うからな」

「んだと? 如何いう意味だ!」

「そのままの意味だ。玉瀬、お前でも勝つのはまず不可能だ。俺はもう行くぞ。じゃあな!」

「ちょっと待て!」


『クっ! 我が皇帝になるのはまだ先か! その勝利貴様に預けたぞ!』

『あら、残念』


 何なんだ!? 才賀の奴! あたしにまるで勝ち目がない見たいじゃないか!!

 キングビートを伴い才賀は颯爽と闘技場を去る。


『勝者!! 狂犬!! TA! MA! SEェェエエエ!!!』


「「「おおおおおおおおおおおおお!!!!」」」

「まさかの四天王二人、喰っちまったー!!」

「マジか!マジか! すっげぇぞ!」

「お姉さま素敵♡」

「流石私の結衣ちゃん、はぁはぁ♡」

「「「「「「「玉瀬!! 玉瀬!! 玉瀬!!」」」」」」」


 体育館に、歓声と玉瀬コールが響き、体に空気の震えが伝わる。

 腑に落ちない事は在ったが、この歓声のお陰で吹っ飛んだぜ!

 勝利の心地よい余韻と相まって最高の気分だ。これが脳が震えるって奴か?

 はぁ~、こりゃ気分が良いぜ!!


 次回予告

 才賀との激闘に勝利したあたしは等々決勝の舞台に、そこで待っていたのは、勝つのは不可能だと言われた暗黒闘虫遊戯の頂点、キング田辺だった!!

 次回 第三回 暗黒闘虫遊戯大トーナメント大会 決勝戦VS闘虫四天王最強no.1キング田辺


 こうご期待だぜ! 次もまた見てくれよな!

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