第3話 愛する人 ー 3 ー

眠りの時が増えてきたね

柔らかな手を取り声をかける

白い部屋

窓の外

いつものように眩しい光が注がれる

目覚めたら

また薄化粧をしようか?

それとも昔話に花を咲かそうか?

時間だけが静かに過ぎていくよ

握り締めた手は温かくて優しいから

薄いピンクのマニキュアを塗った


かわいいよ

きれいだよ


眠り続ける愛しいひと

愛しているよ





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