本筋の恋
まさか、今来ることになったとは。遅れてじわじわと実感がわく。まるでボディーブロのようにじわじわと。
なんて返せばいいのか皆目見当つかない。まずは真偽を確かめよう。何かの罰ゲームかと問うてみる。
悪手だった。無粋なことをしてしまった。衷心だった。そうとなったら話は別だ。
これで彼女いない歴=年齢から脱却できる。齢15にしてな。
何やら告白をされるのではないかという疑心はあったのだがあたっていたとはな。
気持ちが舞い上がってしまう。そんな歓喜の絶頂にある気持ちを抑えよくわからない見栄を張り冷静に答える。
彼女は答えを聞くなりなれなれしくも飛びついてきた。今なら死んでもいいとまで思えるほどの圧倒的喜び。
今までは女子の中でも仲のいいという程度だったものが一瞬にしてこの世で一番の「たからもの」であるように感じた。
彼女を見れば見るほどどんどんどんどんと魅力を感じる。小麦色によく焼けた肌は健康的で官能的な魅力を放ち。
まだ幼さが残るすらりとした胸部は発展途上としての可能性に満ち満ちていることがうかがえる。
背の小ささから繰り出されるあどけなさは甘美なもので見上げるようになってしまう構図にはどんな男も抗えない
佳麗さがあった。後ろで短く結んだポニーテールがぴょこぴょことした動きはどんな知的情緒的賞賛を喚起させる言葉でさえ
遠く及ばないほどの理性に訴えかけてくるかわいさがあった。なぜいままでこの艶やかさの虜にならなかったのかと訝る。
彼女の一挙手一投足すべてが魅力的だった。できることなら伝えてしまいたいこのキャラ設定を忘れて上っ面を突き破ってしまいたい。
しかしいつものテンション低めのキャラが足枷になってしまっていた。
いきなりキスをしてしまいたい、好きだと叫びたい、ベットでまぐわりたい。
いままでは愛を歌った歌詞の一字一句がまるで理解が及ばず共感などはもってのほかだった。
まあ、フラれたのだが。
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