日本皇国合藩連邦建国記

海野快斗

日本皇国合藩連邦建国記

「幕府軍なんて我らにはかなわない」

「そうだな、奴らいまだに鎧なんてつけてんだぜ」

「将軍は江戸に逃げ帰ったらしい」

ここは京、幕末、鳥羽・伏見の戦い真っ最中である。

「余裕そうだな」

「ああ」

そう言った二人の歩哨は次の瞬間、絶命した。


「てっ、敵襲」

「どこだ、どこの藩だ」

「旗印は大雪、北海藩です」

「北海、だと」


「突撃ー」

長州藩の前衛が突破される。

「なんだ、あの銃は」


この時代に本来存在してはいけない、突撃銃アサルトライフル。北海式突撃銃を装備した北海藩軍は瞬く間に敵拠点を制圧した。


「我らは日本皇国合藩連邦北海藩軍である。天皇陛下より任じられた宰相、徳川容保の命に応じ、帝都の奪還を行う」

「賊軍たる薩長を許すな、作戦開始」

そう怒鳴り声を挙げたのは北海藩第12代藩主、、北見友禅である。


そのころ京では空から降ってくる兵士によって内裏を中心とした地区は制圧されていた。


「岩倉様、北海藩第一空挺団であります。内裏の周りの安全は確保致しました。あと一刻ほどで京の町は全て我が軍によって平定されるでしょう」

「そうか、ご苦労じゃった」

今回の事態の朝廷側の首謀者である岩倉具視は頷いた。



「友禅様、京は第一空挺団によって制圧完了しました」

「分かった、海軍第一航空艦隊に伝達、第一爆撃隊に出撃命令。撤退中の賊軍へ攻撃せよ」

「私は陛下にお会いする、宰相様に伝令を」

了解と言った部下を置いて日本皇国合藩連邦北海藩主、北見友禅は京へ入った。



「鳥羽・伏見の戦いぶっ壊してみた、か」



















あとがき

はい、ネタですネタ。友達(歴史好き)と話しているときに出てきたのがこの架空国家、日本皇国合藩連邦にほんこくこくがっはんれんぽうです。

そこからいろいろ考えて作ったのがこのお話です。短編で続きません。

もう一話ウィキ的な国家紹介を投稿して完結です。

お読み頂きありがとうございました。


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