名前のない僕から見える世界

@toy-moka

第1話

僕のママは忙しそうだ。


毎朝早くに仕事に出かけていく。


仕事中も大変そうだ。


重たい人を抱えたり、大きい音が鳴ったら走ったりする。


だから、僕もお昼には、できるだけ暴れないように心がけている。


仕事から帰ってきた夜、暴れるようにしているのだ。


仕事でのすとれす?もたまに感じる。


僕には伝わってくる。


それでもママは僕に毎日話しかけてくれる。


毎日なでてくれる。


もちろんパパもいる。


パパは夜遅くに帰ってくる。


一緒にいないから、何をしているかは知らない。


知っていることは2つだけ


パパは声が大きい。


毎日僕に朝話しかけてくるし、夜も決まって話しかけてくるけど


声が大きすぎて、うるさい。


ポンポン、ポンポン叩いてくるし。


僕も力いっぱいやりかえしてる。


その時の反応もまたうるさい。


あとは、ずっと馬の話をしている。


パパはウマが好きなんだ。


ウマが走っているのを応援している。


その時が1番うるさい。


ママもたまに怒っている。


けど、パパといる時のママは楽しそうだ。


僕には伝わってくる。


ママもパパもまだ会ったことがないけど、


どんな人なんだろう。


僕はまだ生まれていない。








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