うしろの席の子が「死亡フラグ」立ててしまった・・・

越知鷹 京

第1話 おい、おまえ。

 

 ― それは、その一通の封筒が始まりだった ―


 内容は、学校からの通知だった


 オレが、どのクラスに決まったのかを 前もって 報せてくれる

「特別措置」というべき モノ なのか?


 オレが、 呪われた教室のクラスに 割り振りられたという


 そして、身の安全を守る方法が掛かれた書類だった・・・


 そのクラスには、色々と良くない噂が立っている

例えば、去年の修学旅行で男子生徒がひとり失踪したりだとか

一昨年は、理科の実験中に爆発事故が起き多くの死傷者をだしたりだとか、

もっと前の年には、バスが横転して通学中の学生を多く飲み込んだのだとか・・・


 なにせ、曰く付きのクラスだ

 このクラスへの編成が決まると、学級通信簿という名のプリントが 配られる

その内容の大部分は、この教室内での「禁止事項」というのが載っている

その中に「クラスの者、及び学校関係者以外に この事を口外してはならない」と書いてある。不意に とある小説を思い浮かべる人もいるだろうか?

 亡くなった生徒が増えていたり、幽霊や妖怪がクラスメートに成りすましていたりなんて事もないだろう。もちろん、自分の携帯電話に自分からの着信や留守番電話サービスに声が残っている、なんて事も無い・・・


 なぜか、って?


「禁止事項」の中に、こんな冗談かと思える事が 書かれているからだ



・クラスメートが、用を足している所を 覗き見てはいけない



 こういった 謎めいた「禁止事項」は毎年、教室の黒板に 不意に 浮かび上がっては

消えていくそうだ。それを記録しては、先生に報告するんだとさ。そうやって、毎年 ひとつ ふたつと増えていくそうだ





 え?





 なぜ、オレが この事をホームページ上に載せているのか、って?

たぶん 大丈夫だろ。水に流されて、奇麗さっぱりってな



 本当に大丈夫か、って?



 おい、おまえ。それを言ったら、オシマイだぞ・・・



なんてな。新しいルールが、追加されたんだ



 それは、な………


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る