第178話 広がるしまづの反乱

しまづの県の反乱は広がる一方でした。

本家しまづのお菓子業界はもとより、家族や関係者のいるしまづの県の産業が軒並み反乱に参加したのです。


たとえば、しまづの県は畜産王国です。

牛、豚、鶏と言った肉類が軒並み流通から外れ、日ノ本で肉不足が起きました。

肉だけでなく野菜も不足しました。


お茶もダメージを受けます。

ひのもとの東側はとくがわのお茶がありましたが、西側の多くはしまづの茶を飲んでいたのです!


こうした大混乱に対して、さんさん商事は最初甘く見ていました。

しまづのような辺境など何ができようか!

しかし、時間が経つにつれて事の重大さが露見してさんさん商事でも深刻な話題として取り上げられました。


しまづとさんさん商事の取次役であるみつなりはよしひろに向かって警告を発します。

「このままではさんさん商事はしまづ(の県)を潰しますぞ!なんとかしてください」


それに対して、しまづの今の代表であるよしひろは意外なことに落ち着いた様子でした。

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