第175話 戦国DQN四天王4分の3
さて、ひでよし率いるサンサン商事の政(まつりごと)は「24時間戦え」でした。
もちろんすべての人がサンサン商事の方針に賛成したわけではありません。
例えばしまづの県の社員の多くは「なんでお菓子屋が財テクしなきゃならないのか」と不満たらたらでした。
その中には戦国DQNとして有名なよしひろの三男ただつねがいました。
彼は友人のこれまたDQN四天王の一人ほそかわただおきとこの話で盛り上がりました。
「親父(よしひろ)はみつなりの言うことを聞けと言うだけで後は長い説教!もう勘弁して欲しい」
これに応えてただおき曰く「わいもたま(ただおきの妻で超美人)に会うこともなく仕事三昧じゃ!!なんとかして欲しい」
ここで、DQN四天王の一人、DATE組の社長まさむねが登場。
「ご両人とも謀反の相談かな、それなら私も1枚噛んでみようかのう?」
流石DQNの独眼竜発言がいちいち過激!
DQNなのに小心者のただつねとただおきはたいそう驚きながらまさむねの口をふさぎます。
「まさむね殿めったなことを言いなさるな、サンサン商事に潰されますぞ!」
ただおきがそういうとまさむねは小声で「ひでよし殿はただおき殿の妻を狙っているそうですぞ、そうなる前に一撃食らわしてはいかがかな?」
そういうとただおきは先ほどの驚きから一転して鬼の形相になり「ひでよしこ〇す」と刀を抜いて威嚇しました。
思わぬところで良識派になったただつね、このまま二人に飲まれてさんさん商事に謀反を企むのか?
ここで、なぜかみつなりが登場!
「何かよからぬ言葉が飛び交っていたようだが・・・」
まさむねは何事もないかの如くみつなりにいいます。
「いやあ、それがしには決してできぬことを言葉にしたまででみつなり殿がきにすることではありません」
それを聞いて唖然とするただつねとただおき。
まさむねは信用できん。
2人は心の中で確認しました。
みつなりが話を進めます。
「ひでよし様がまさむね殿をお呼びになっている、なにやら確認したいことがあるそうだ!申し開きはその時すればよかろう」
まさむねは調子よく「承りました」と述べるとみつなりと共にひでよしの元に向かいました。
2人は「助かった」と思いつつ、まさむねは信用できないと再度確認しました。
それと同時に会社の棟梁というのも大変なのだなあと感じました。
2人はそれぞれよしひろ、ふじたかの二人の顔を思い出し、少しだけ父親に感謝の気持ちを持ったのでした。
でも次の日には彼らは父親の偉大さに嫉妬し、愚痴をこぼしていたのでした。
※戦国DQN四天王の最後の一人は森長可(もり ながよし)です。
時代と世代が違うので今回は出演しませんでした。(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます