第116話 としひさのしまづ連合構想!

サンサン商事との抗争でしまづの専務から相談役に転じたとしひさ、彼のような優れた人物がこのまま惰眠をむさぼるわけはありません。

例の「しまづの県」が大化けした場合に備えていろいろと画策していました。


まず、しまづはしまづだけに存在するわけではありません。

例えばサンサン商事が現在支配する京の近く、播磨の地にしまづゆかりの土地があり、そこの代官を勤めた者がしまづを名乗るようになったことがあります。


彼の子孫は会社を作り、やがて繁栄していきました。

その名もしまづ製造所!

あの国際的権威ノベール賞を受賞した社員もこの会社の人間です。


また、北陸にもしまづ氏は存在し、多くのしまづ姓を持つ人々がいます。

一時期は守護代として支配した歴史もあります。


また、しまづの県の周りにもしまづゆかりの市町村は多くあります。

そして、県庁所在地であるしまづ市だけでなくしまづの県全体でイベントを盛り上げることが出来れば、しまづ連合として、各地域が活発化すると見込んでいました。

「ご当地アニメ プラスアルファ!!!」これがとしひさの狙いであり願いでした。


もちろん、これは郭隗の馬の骨が書いた「しまづの県」という作品がしまづ以外のどこかで箔をつけることが出来た時に初めて動き出すプランです。


しかし、見方を変えれば、何か一つ箔が付けば、後はしまづに関わる全ての人たちに声をかけることが容易なイベントを開くことも出来、そのハードルもかなり下がることになるでしょう。


既にお菓子カードのバトルで差を広げられたしまづにとって、この「しまづの県」のメジャー化は大きなチャンスなのです!!!

イベントとしての魅力もコンテンツとしての成長性もすでに先行しているオダやみかわ屋に負けないはずです!


焦らず騒がず正確にとしひさはしまづ連合構想についてプランを練り上げていきます。

そして、それは彼の配下だった京おとよ隊員たちの出番が近いことを意味します。


※島津メモ

島津製造所のネーミングモデルは島津製作所です。

島津と言えば薩摩を思い出しますが、若狭の国 (福井県の一部)の守護代も一時期島津でした。


さらに言えば今放映中の「鎌倉殿の13人」に出演中の源頼朝のご落胤という形で島津はいろいろ関わっています。

例えば頼朝のお墓は島津家と毛利家などが建てたと伝わっています。





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