第107話 ソ〇モンよ!私は帰ってきた!!

こちらは株式会社しまづの廃工場群跡地、「通称棘の園」。

いばらであっていばらきではないのであしからず。

普段は誰もいない所に男たちが集まっていました。


この中で会議が開かれ、中央にいる男 (黒づくめの男)が発言します。

「しまづを守るためには実力行使も致し方なし!!明日、作戦を決行に移す!」


さて、その作戦の日の朝、みつなりはいつも通りに拠点、こんぺいとうからしまづ本社に向かおうとすると、沢山のしまづ社員が待ちかまえています。


みつなりが玄関まで出てくると、代表と思われる人物が一言宣言しました。

「ソ〇モンよ!私は帰ってきた!!」

この宣言に周りを取り囲むしまづ社員たちは大盛り上がり!


「し・ま・づ!し・ま・づ!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

延々と続くしまづコール。

以前も説明した通り、かつてしまづがサンサン商事と激戦を繰り広げたのがこの「そ〇モン」であり、ここを取り戻すのはいわばサンサン商事との対決を意味します。


みつなりはその宣言をしたリーダー格の人物がしまづ専務のとしひさであることを確認してから、いったんこんぺいとう (ソ〇モン)に戻りよしひろに今の状況を短く説明した。


連絡を聞いたよしひろはびっくり仰天!すぐさまこんぺいとうに向かいます。

その間、こんぺいとうを取り囲むしまづの社員たちは熱狂しつつ、ソ〇モンを返せ!とか、USO800反対といった言葉とプラカードを持ってみつなりに抗議の意を示しました。


みつなりは内心ハラハラしながらも表面上は無表情を貫きながら外の風景を眺めていました。

そうこうしているうちによしひろが現場に到着。


早速としひさに事情を説明します。

としひさは短く「ソ〇モンに帰りたくなった、それだけだ!」と答えました。

よしひろはとしひさに「とりあえずこの社員たちに帰るよう説得してください!」

と心細い命令調の言葉をつげました。


としひさは何か悟った顔をしながら「分かった、しまづ本社の会議室で待つ」という言葉を残し去ってゆきました。

そしてしまづの社員たちもそれを見て帰宅していきました。


この時よしひろはみつなりと話す事ととしひさと話すという2つの大事な仕事が待ち受けていたのでした。


※リスペクト ガンダム0083スターダストメモリー




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