第56話 ひでながとは?
九州の3勢力を手玉に取るほどのもうり連合の謀将たかかげすら手だまに取るサンサン商事の副社長ひでながとはどんな人物か?
たかかげは徹底的に調べ上げた結論、それは・・・
「ケチである!!!」
この一言につきました。
例えば、彼は業務スーパーで買い物に行くのが日課だそうですが、スーパー備え付けのビニールシートを必要以上に執拗に確保する癖があり、写真週刊誌に載せられています。
また、物不足がありそうな気配を察知するとその品物を買い占め、相手が部下であっても高値で売りつける、生活必需品を買う時もけち臭い独自の基準で買い物をするなど、とにかくドケチです。
彼の社内での影のあだ名は「財務次官」
とにかく、金!カネ!!かね!!!という人物でどうしてこの人物に力があるのかたかかげも最初は疑問に感じていました。
しかし、よくよく考えてみるとケチで人から好かれていないことを除けば隙がありません。
彼の社内における実務能力はすさまじいものがありました。
また、どういうわけか彼の部下には真面目な「みつなり」や癖のある「たかとら」と言った優秀だが癖のある者たちが集まっていました。
一般的には好かれていなくても、人徳みたいなものがあるようでこれもキツネに化かされたような感覚をたかかげは感じました。
謀将、策士として見て、たかかげはひでながが自分より上とは思えませんでしたが、それでも得体の知れない何か深みみたいなものがあり、それを思うとやはりひでながは恐ろしいと感じました。
そして、そうこうしているうちにたかかげの元に悪い知らせが舞い込んできました。
報告によると鳥取にあるもうり連合の拠点と工業群がサンサン商事に買収されたというモノです。
副社長もとはるの親類が長を務める一大拠点がサンサン商事に落ちたのは衝撃でした。
次回はサンサン商事から見たこの買収劇を見てみましょう。
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