合宿
マリーンが
ミア姫に
声を落として 話し出す。
「ミア姫様」
「私の仕事も 考えてくださって 嬉しいです。
で、私も考えたんです。実は、、
北家チームに 勝つ方法 なんですけれども」
何を 言うの この小娘、は、
「あの私達 藍色チームの時 浜辺の砂の上で 練習していたんです
多分 あの練習方法が 良かったから 赤チームに勝てたんじゃないかなって」
「この前 行った 南の端の綺麗な海岸、 その砂浜そこで
何日か合宿したら 勝つ確率 上がりますよ」
「私の仕事が ちゃんと しない 間に 行きませんか
浜辺の合宿
あの砂の上の練習って すごい効果ありそうですよ
北家 チームに 勝っちゃいましょうよ」
カイトは 目をつむったまま 動かない
「合宿?」
洗濯か侍女かでなく 合宿の話を 持ちかけるマリーン
「この前 護衛さん達と一緒に行った あの南の端の 海岸」
ミア姫も 気に入ってる あの場所、、
ちょっと 考えるミア姫
「私たちの 浜辺に 砂浜が似ていて」
今さっき 父の話や 家族の話が 出て あの浜辺を思い出したんだ
カイト自身も 行方不明の父を 思い出したから
マリーンがホームシックに ならないかと ちょっと心配するカイト
「あの ド素人の藍色チームが やっていた砂浜での 練習も経験として いいかもしれない
それが 勝った原因かもしれないのね」
ミア姫が マリーンの話に乗ってきた
「あの南海岸で、、合宿ね 」
「確か お兄様も 行く予定だわ」思い出すミア姫
「そうそう
3ヶ月ごと 南の島の海産物や いろんな物が 船で到着するので
変なものが 南部に 積み込まれないか
お城の役人と一緒に チェックしに行くって言ってたわ」
「お兄様の ご贔屓の 宿場もあるし あそこなら都合いいわ
お兄様に 1日ぐらい 球馬の指導 受けてもいいわね
私の前は 南部のリーダーだった から」
「日にちを 聞いて お兄様と相談するわ」
「ミツキお兄様も 侍女にしたかったマリーンの、提案で きっと喜ぶわ」
一緒の合宿だと カイトに 私も もっと近づける
近づいてあげる私がね
次期 南部の城主の 侍女を嫌だと言えなくて
いいアイデア出すじゃない この小娘
みんなの顔が 立つ方法だわ。
途中までは 良かったのに
侍女になりたくない 方向が
変なふうに ミツキ様と繋がっちゃったなと、思うマリーン
絵師のワンユって方、早く帰ってこないかな 放浪の旅から
文芸堂のブンさんと似てるといいな
「マリーン、僕は この後、ミア姫様と ミツキさまの
合宿の相談に 一緒に来るように言われてる。」
「じゃー私は お城の中 探検を、してるわ」
「 広いから、迷子にならないでくれよ」
「うん、目印に 貝殻の粒を 落として 歩くから 大丈夫」
カイトと別れて一人
「さてと お城の探検に
出かけようっと」一人でも元気だして
大体こんなに広いのにさぁ、
あたし達のお部屋と ミア姫様のお部屋しか
分かんないんだもん
ウロウロしてると
あっ、やだ、カイト達だわ、
ミツキ様の ところに行くって言ってたから
ミツキ様の、部屋も分かるわ
ついて行っちゃえ
見つかったら見つかった時のことだわ、
ちゃんと お城の中 探索するって言ったもんねえーと、
探偵のマネ事をするマリーン
私の1歩が30センチで、100歩だからと
見取り図 書いちゃおっと
さて、次は 洗濯係って言ってたから
洗濯するところも知りたいんだよねー。
外に行こう
えーと練習場に行く時は
お洗濯するところないから
きっと裏ね
うわぁ、
お城の中に川が流れてる
川のそばで 洗濯に励む人たち をみて
川の向こうは
あとは東と西ね
すごい階段、立派な建物
あー ここは なんとなく
登っちゃいけない ところみたい
「疲れちゃった。」
広い
北部の都は ここよりも 広いから
先が思いやられるわ
部屋に戻って 見取り図を、書いてるマリーン
遅いなカイト
「マリーン 迷子にならなかった?」
急いで帰って来た様子のカイト
「ミツキ様の日程と合わせるの 大変
でもミツキ様も乗り気で 合宿決まったよ
明後日だつて」
「急だね」
「ミツキ様の侍女よりは 良かったんじゃない」
「うん 私 絶対 侍女なれないと思う」
「ミスの山だよね」
「注意ばかりされそうよ」
「だと思う
マリーンには、あってないよ」
「だよねー」と二人の声が揃う
「これは?」
「今日 探検した所の、見取り図」
「 奇麗な川まで あるのよ」
「気が付かなかったなぁ」
「奥に 凄く立派な建物が あって
あそこに 城主様が住んでるのよ きっと」
「ふーん」 と カイトが、
お布団引きだす。
「もう寝るの」
「だって僕達 二日 遅刻だよ
明日も 遅刻したら 恥ずかしくない」
「早く寝て 早く起きようよ」
マリーンも 広いお城歩き 疲れたの思い出す
カイトが、マリーンの、枕を すぐ横に置いて
ポンポンと、枕を、叩いて ここに、おいでと 合図
「横で聞くよ」
「わーい」 と滑り込むマリーン
「洗濯する所はね。」
少し話し出すと カイトは眠そう
「途中で眠ったら 明日聞くからね」
早く眠りたいのが 分かる
「本当?」
「うん」 と、
マリーンの、横顔を 2度ほど
トントンと、優しく手で、さわった
その手の動きが
止まった
「眠っちゃったかな」
声を出しても、反応がない カイト
自分の顔の横にある カイトの手を取って
「カイトの、手大きいなぁ」
自分の、手と比べてから
カイトの手の 指に 1本1本自分の指を、
絡めていく
カイトは、夢の中で
マリーンが、自分の手を、遊んでる様に感じた
手の甲に 暖かい 温もりを、感じ
それが ゆっくり 丁寧に1本 1本の 指の先にまで 暖かさが伝わった
傷あとにも 誰かが 癒してくれてるような
気持ちよい 深い眠りに 落ちた
朝 目覚めると
横で マリーンが、カイトの手を
本当に 大切そうに 愛しそうに
マリーンの、両手で、挟んで
顔に寄せて 握ってる
僕の手は、幸せ そうだな
マリーンの、髪を 耳に 掛けてあげる
又 手が マリーンの髪から 離れない
マリーンが 目覚めて
「おはよう」 と言って
カイトの左手の、甲に そっと優しく唇を つけた
昨日の 夜と 同じ
チョツトひんやりした 筋肉質の、カイトの手に
自分の唇の暖かさが 自分で感じられる
手に、マリーンの、柔らかい唇の 感触が
カイトの体 全体にも電流のように伝わって
夢でもいいや
マリーンの、髪から 首に 手をうつし
小さい背中を 抱きしめて「おはよう」と
ささやくように返事した
カイトの 鈴のような優しい声が 耳元で聞こえる
マリーンが、僕に体をよせる
そんなに きつく寄せると
布地の、奥の、君の 胸の膨らみが
分かってしまうよ
君が反応したら 僕の体は 自然に答えてしまう
カイトの胸も 大きく前に出して、
マリーンの柔らかい体に、近づけた。
マリーンの小さな膨らみさえ
僕は 感じたい、、
朝の、明るい光が 2人に 優しく差し込む
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