嘘 と 本当
マリーンの父親が誰か
リュウが 1度も 聞かなかった質問
この人は タグさんは、、自分の しりたいことは とことん探る人かもしれない
自分の 持ってる力で 人をコマのように動かす人?
こういう人とは 話は 短い方が いい
どうして リュウが 私に質問 しなかったか
私に だってリュウの 心は 解かる
「では、カイトの母親は どんな人だったんですか?」
タグの目が 変わった
「リュウの 本当の子供なのですか」
追いかけて聞いてみた
リンも、
この答えの方が 知りたかったかもしれない
タグは 言葉を選んだかもしれない
「分かったよ,君たちの問題だったね」
「いつか わかるが、、」
「今は まだ知らない方が 君のためだ
君の重荷になるかもしれないから」
「分かってくれ
あのリュウさんが守ったものを 私も 守りたいんだよ」
「私も 君や 、カイトやマリーン、クロス を 守りたいと
本当に思っている」
タグさんは 本当に そう思っているのだろう
でも 今は 本当の気持ちが
いつか 違う 嘘になってしまうこともある
真実だけは変わらない
はるか 遠い日を 思い出すリン
その顔は 憂いがあり 美しい
凛々しく 強い女性だ
この人を、離せなくなってしまった
リュウの気持ちが 解かる
「困ったことが あったら リュウの代わりに 今は私に言いなさい」
タグには 分かった
リンは、彼女は たとえ 死んでも 私に 言わないかもしれないと。
「あっ、クロスは 幼い頃の リュウそっくりだよ
2人の子供は 楽しみだね」
「ありがとう ございます。」
「クロスを 産む前は 君は、生娘だった と
リュウから 聞いている」
何も言えないリン
「失礼だったかな、、男同士は こういうことも 共有するんだよ」
「いえ、、あの嵐の夜 みんな亡くなって
生き残った 2人で、頑張ってみます」
「君が生き残ってるんだ、他の誰かも 生き残ってると、良いなぁ」
「多分 無理かと、、」
「そうか。残念だな」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
タグが、去っていくと 力が抜けた
もう何も 考えたくない
遠い 暗い海を よくリュウと見ていた
今は、一人 浜辺の風を 受けるリン
明日は、、明日の
この浜辺の風が 吹くだけだ
朝
リンは マリーンを 起こし
「ねぇ ちょっとやらない?」
「なにを?」
木刀を手に
「木刀で 戦うの」
「えぇーっ お母さんと」
「お父さんのマネを して 体を動かそうかと思って
じっとしてると 色々考え事しちゃうから」
何も 考えずに動いていた 若い時のこと 思い出して
「さぁやりましょ
得意だったのよ お母さん」
「打ってきて」
「えぇ~い」
バシッと止めて 「甘いわよマリーン」
「え~い えい」
「えいーつっ」
「構えがあるのよ 上からと 下からと横と」
母の喋ってるスキを狙っても
「全然だめ!」
「疲れたーっ」
「じゃ僕がと 」クロスが 木刀を持って母に立ち向かう
やはりダメ
それを見ていたカイトが母と対戦する
二人の戦いを見るマリ-ンとクロス
だんだん二人が白熱してくる 真剣さが伝わる
けりがつかない
母が諦めた
「お父さんの 拳法と似てるわね」
「だいぶ おそわってたのねリュウに 」
「お父さんとも けりがつかなかったの お母さん」マリーンが聞く
「お父さんの方が上よ、数段上よ」
「私に 手加減してくれたわ いつも」
母が父を思い出してるのがわかった
「明日からも 朝の日課に しましょう
カイトは まだ傷が心配なんでしょ
傷に手加減してたものね」
「少し まだ 痛さが残って」
傷を見ると 本当に 「傷口が綺麗」
15 CM ほどの傷跡が線のようだ
「切れるもので切ったら 綺麗にくっつくって言われるけど
本当に あの傷が よく ここまで 直ったわね」
エッへと 今度はマリーンがカイトの左手の傷を触る
「あの時 私 必死でさあ 神経が飛ぶようだったわ」
カイトの顔を見つめ
「よかった また この左手で貝殻の手品 魔法を できるといいね」
「そうだね」と左手を握ったり広げたり
「あー痛さが だいぶ なくなってきたよ」
「薬より 私の手当の方が よく効いたりして?」
本当に そう思えてくるカイト
「僕も 今度マリーンに直してもらおう」
「任せといて でも クロスには、効くかな」
兄さんの特別扱い 始まった」
マリーンを追いかけるクロスに
「クロス、そのまま 乳搾りと
鶏の卵取ってきてー おねがーい ねっ」マリーンが言うと
「あと馬の毛並の手入れ」とカイトも続けて頼む
「僕は 用事ばかりだー」
と言いながら 素直に用事をやる クロス
手なれてきたクロスに「上手なったわね」と、マリーンが褒める
嬉しそうなクロス
「大きくなったら 僕がマリーンを守るよ」目を輝かせる
「楽しみ 頼むわね」 自分に 献身的なクロスが 可愛いマリーン
のっぽがカイトに知らせに来る
南家が、カイトを赤色チームに入れるために
カイトとマリーンを お城の家来として 球馬大会まで 2ヶ月召し抱えるという
母たち 4人で相談
母は、反対
子どもたち3人は 興味があって 行ってみたいという
お父さんが いたら 反対は しなかったけれど、、と母
その お父さんを
探すために行きたいと カイト。
マリーンも お父さんを探し出す チャンスは、これしかないと思う
クロスも 2人が いないで 寂しいけれど
お父さんを 2人に 探してほしいと 思う
僕とお母さんが ここで留守番してるからと
考えさせてと一人になるリン
そのリンをおうカイト
「私の元を離れる マリーン大丈夫かしら
と心配なの」とリン
カイトが力強く 「僕が きっと マリーンを守るよ」
カイトの 成長のためには いい経験になるだろう
「一人ではと考えないの」 カイトに聞く
「マリーンに 僕についてくるかどうか
マリーンの考えを直接 お母さんから 聞いてみて ほしい」
マリーンに聞いてみた
「私 行きたい 2ヶ月だけだから
これで お父さん探すの 最後にするから]
カイトと 一緒だから 全然心配していない」
「この前の事が あったのに?」
「お城の中だから 大丈夫だよ]
マリーンを抱きしめるリン
母の ぬくもりが伝わる
「私に似てる ところも あるのね
言い出したら 聞かないところ」
愛しそうにマリーンの顔を見る
「あなたなら 大丈夫かもしれない
きっと きっと あなたなら」
自分を 信じてくれる 深い愛
そう言う 母の リンの顔を
いつまでも、忘れない マリーン
カイトとマリーンの
二人の旅が
また 始まる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます