第3話 AM5時

「辛いからな」


「言ってたよね。おにいちゃんは普通の会社の時って何時に起きてるの?」


「だいたい5時か6時」


「は?そうなの」


「うん。日が出ると起きてる。だいたい4時くらいに1回目が覚めてるよ」


「あ、だけどウトウトって言うか」


「うん」


「私はアレだけど、おにいちゃんだよ。これからH終わったら帰る」


「あはははwあ、そうですか」


「一緒に寝てたいけど」


「これから気持ちいいんだよ、ますます。寒くなってくると」


「そうそうそうそう」


「な」


「そう。やっぱり一緒に寝たい」


「なんだよ。寝たいだろ?」


「寝たい。やっぱりホントはさ、休みの前の日会いたいけどおにいちゃんがね」


「ああ。でも、休みの前の日って言ったっておまえな、お子がいれば、お子のご飯もあるし、用意もあるしな。お子が泊まりに行く日が1番いいんだけどな。なかなか時間が合わない」


「そうだよね。おいおい合えばね」


「うん」


「でも今一緒に寝られるだけで幸せ」


「そうだね」


「一時のアレだけど。おにいちゃんも今もだけど、忙しくなるとめっちゃくちゃになっちゃうからさ。でも、おにいちゃん寝てる時、ギュってやってくんの可愛いね。甘えん坊さんなんだもん」


「よーし、着いた」


「誰かいた?」



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