あなたと電話 2021年8月24日
しの
第1話 デート後の電話
デート後の電話
「大丈夫か?」
「私は大丈夫だよ。大丈夫?」
「オレは大丈夫だよ。時間、間に合うの?」
「全然、間に合う。ありがとう。こっち側じゃん、送ってくれるからさ、おにいちゃんが、めっちゃ助かる」
「ははは」
「Y(駅近のホテル街)だとめっちゃ焦るもん」
「あー、そうだよな。寝ちゃダメなんだって、おまえもオレも」
「あはははは」
「そもそもが。時間決めて帰んないと、やっぱり2時とかさ3時とかに」
「うん。2時とか3時とかに帰る?」
「そうだろ?」
「・・・・ことにする?これから」
「寝ちゃうとダメなんだよな」
「だって私1回ね、2時くらいか、1時半くらいにおにいちゃん起こして『帰る?』って聞いたの。『帰んない』って言ってたよ」
「オレが悪いのかよw」
「首振ってたw横に」
「ヤダって?」
「うん」
「甘えちゃうんだよな」
「甘えちゃうんだわね」
「すぐやっぱ帰れば、ね?」
「多分ね、私思ってる。おにいちゃんが、ま、優しさっていうかそれで、終わってじゃ、Hだけ終わって、『じゃ帰りましょう』ってのがおにいちゃんの中で嫌なんだよ」
「まぁね」
「でも、わたしはいいよ」
「ははw」
「『いいよ』って言うか、うん別に付き合ってもう2年くらい経つし、そういう中じゃないから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。