花の咲く駅に
@hr61
第1話
外の日差しは肩に食い込むように熱く鋭いのに、学校のクーラーはカーディガンを要する程に効いている。
セーラー服は3年生にもなれば胸当て部分が縒れて開いていて、冷風が鎖骨周りを撫でるために寒さを覚える事も少なくない。
冬に比べ薄い生地で風通しの良いプリーツスカートも、クーラーの効きが良い部屋では腹が冷えて腹痛をもたらす天敵と化す。
しかしながら、当然教室から出たその瞬間から体の芯が解凍されるような心地になり、数分もすれば頭がぐらつく程の暑さに耐えられなくなるのだからこれがよろしくない。寒暖差で酷く痛む頭を押さえながら帰宅するのも、また高校生の彼女らの日常なのだ。
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