第54話

「ううう、チートだよ絶対チートだよ。

 ゲームは社会人になってからはやる暇が無かったって言ってたのに今日だけでになるなんてチートにも程がある。」


チートって言われても身体が覚えているとしか言いようがない。

ゲームエンジンの特性や流動する安全地帯を的確に察知するのはダンジョンエネルギー抽出と似ている。

ダンジョンエネルギー抽出作業は理論と実践を的確にしなければすぐに事故につながる作業だ。

FPSの大規模戦争ゲームによく似ている。


流動する危険地帯は目に見えず音で察知する頃に向かってはもう遅い。

身体で察知するよりも早く予想を立て最善の選択になるように修正していく。

いくつものパターンのなかから最も可能性の高いモノだけではなく他のパターンに入れるように余白を残す。


新人時代はこれが出来ずに大けがこそ行かないが失敗をよくしていた。


「仕事の都合上似たような状況が多かったしそれは涼奈さんも一緒だと思うけどね。」

「いや、私はあんまり大人数をそろえた攻略はしたことが無いしフィールド型ダンジョンも日本には3件しかないからわからないかな。」


「ダンジョンのことはあんまり覚えてないけど地下にあってフィールド型が人がもっとも出入りしているって聞いたけど。」


「それは間違いないよ。

 フィールド型のダンジョンは東京、名古屋、大阪にあって人口が最も多い地域にあるからフィールド型ダンジョンがもっともアドベンチャラーが出入りしているダンジョンで間違いないけどある程度そこで修練を積んだ人は死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)みたいなギルドに所属して地下型ダンジョンに入っていくの。」


「フィールド型ダンジョンって演習みたいなことする場所なの?」

「うん、でも誰も攻略できていないダンジョンだから演習に使うのは浅い階層の低級モンスターが出てくる場所でするから葵君も参加することになるかな。

 でもメアリーちゃんの裁量次第では地下型ダンジョンに潜ると思うよ。」


「でも何で涼奈はフィールド型ダンジョンに行かなかったんだ?」

「私は地方の出身だから地下型ダンジョンに入るしかなかったんだ。」

「地方の出身……。」

「何かな?」

「いや、俺もそうだったからちょっとね。

 父に母にもここしばらく会ってないと思ってさ。」

「お、ご挨拶に伺えるのかな?」


休業中という名目があるのできちんと未払いを換算しなければダンジョンには行けない。(給料分がしっかり払わない可能性がある。)

実花後輩もその辺りはどうしても時間がかかると言っていたので気長に貰った休業を楽しむとする。

これが有給休暇であればダンジョンに潜っても良かったのかもしれないが休業中は副業も含めて全ての仕事を休むという意味にあたるため仕事をしていたら裁判時に不利になるかもしれないので気軽に行けない。


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スライム道

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