第5話 E

「これ、さっきと同じ?

 確か乳化って言ってた気がするけど。」


彼女も女の子だけあってスキンケアに関することは理解している。

メイク落としなどでクレンジングをする際に乳化が大事だとは知っている。


先ずオイルをつけマッサージするように馴染ませたら軽く表面に水を塗る。

そうすることで水と油が混ざる乳化が始まりそれに呼応するようにメイクと共に毛穴に詰まった角栓が落ちる仕組みだ。


「でもこれ直接皮脂汚れが落ちているように見えるんだけど。」

「ふにゅにゅにゅ。」

「あーもう酔ってるから寝ちゃうし。」


ボディソープが無いのが分かった。

このようにスキルを活用できるのならシャンプー以外要らないのも納得だ。

なんならトリートメントだけでいいかもしれない。

それに彼から自分の肌を確認してみるとダンジョンに行って伸びていたムダ毛も落ちていることから脂質の混じったものなら溶かせるのかもしれない。

彼にすね毛が生えていないことも好感触だ。

肌にシミ一つない。

女の子のように手触りの良いものだが身体は逞しく男だと自覚させてくれる。


「ってなにじっくり観察してるの。

 でも、男の人の身体なんて。」


父以来だし。

と心の中に免罪符を出し、男の象徴に目を向けていく。


ピンポンパンポン↑


ここから先はこの作品が有害図書法に抵触したと判断されて運営からダメだし喰らうかもしれないので割愛させていただきたく申し上げます。


ピンポンパンポン↓


「べ、ベットまで運びますからね。」


寝ていても力強く抱きしめている彼と何とか浴室から出て身体を拭くとわからない部屋を探し出そうと試みるが案外簡単に見つかった。

リビングにベットがあったからだ。

この高層マンションに住んでいるくらいだから部屋を全て活用しているのかと思ったら活用しているのはどうにもリビングとキッチンくらいっぽかった。


「アドベンチャラーの私でも家の掃除くらいはしてるんだけど。」


アドベンチャラーとは冒険者たちの呼称だ。

日本では冒険者で通じるのだが世界共通用語として冒険者たちは外国の方とあっても良いようにアドベンチャラーの方を用いている。


彼の部屋は整理整頓こそされているモノの埃が目立つ。

床には埃が付いていないのは部屋の端に見えるロボット掃除機だと分かるが棚や椅子などに埃が溜まっているのが見て取れた。


「もしかして、家に帰れてないのかな。」


この若さだと独身は確実だし酔っているとはいえ女性を連れ込んだりはしない人に見えた。


「ふにゅう、良い匂い~。」


甘えたいくらいに心労が溜まっているのだろう。

ほんの少し私はこの人を癒したいと思った。

助けてくれた恩もあるし今まで戦闘ばっかりの極限状態が続いたせいもあった。


私はこの人にその身を捧げた。


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スライム道

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