関宿殺人事件

鷹山トシキ

第1話

 関宿町は千葉県最北端の東葛地域、東葛飾郡に属していた町。現在は編入合併により野田市になっている。


 関宿地区は関宿藩の城下町として栄えたが、1871年(明治4年)の廃藩と昭和以降の水運の衰退・消滅によって小都市としての独自性は失われた。関宿城の遺構は利根川や江戸川等の合分流点付近に位置し明治以降に行われた河川改修のために保存状態が極めて悪く、元の武家屋敷等もあまり残されていないために、いわゆる「城下町」としての景観はない。二川地区と木間ヶ瀬地区は農村地域であった。その位置から同じ千葉県内以上に利根川対岸の茨城県や江戸川対岸の埼玉県との結びつきが強く、水運の衰退以降も利根川に架橋された境大橋と江戸川に架橋された関宿橋を介して茨城県猿島郡境町とともに県境を越えた商業中心地となっていたが、交通体系や商業構造の変化によって衰退傾向にある。


 室町時代時の1457年に関宿城の城下町になってから江戸時代まで商業・水運業・城下町・宿場町として多様な街として発展した。江戸時代には関宿藩の藩庁が置かれた。しかし、明治時代に鉄道が普及すると水運業が衰退し、その後は農村地帯として発展した。


 1877年(明治10年) - 武家町の広町・桜町・小姓町・久保町・鷹匠町・関宿城城域を合わせ関宿町となる。


 1889年(明治22年)4月1日

 町村制施行により、関宿町、三軒家、関宿江戸町、関宿台町、関宿元町、関宿内町、関宿向河岸、関宿向下河岸が合併し東葛飾郡関宿町が成立する。

桐ケ作村・古布内村・東高野村・西高野村・中戸村・新田戸村・柏寺村・親野井村・次木村・東宝珠花村・平井村が合併し東葛飾郡二川村が成立する。

木間ケ瀬村・岡田村・丸井村が合併し東葛飾郡木間ケ瀬村が成立する。


 1895年(明治28年) - 関宿町のうち権現堂川以北(江戸町の一部)を茨城県西葛飾郡五霞村(現猿島郡五霞町)に、江戸川以西(向河岸・向下河岸・江戸町の一部・内町の一部=現在の幸手市大字西関宿)を埼玉県中葛飾郡豊岡村に編入。


 1899年(明治32年) - 二川村・木間ケ瀬村のうち利根川左岸を茨城県に編入。


 6月23日(火)

 日本年金機構の情報が流出した。しかも、101万にもな?

 安藤和正はあちこちを旅するのが好きな派遣社員だ。

 昔は火サスとかやってたが、最近はくだらない番組ばかりだ。

 安藤は千葉県立関宿城博物館にやって来た。野田市の関宿城址付近にあり、関宿城、旧関宿町、河川に関する県立の総合博物館。関東の富士見百景に選定されている。


 

 

 千葉県の最北端で利根川と江戸川の分流点のスーパー堤防上にあり、関宿城、旧関宿町、河川の歴史、産業、文化、自然等に関する資料の収集・保管・調査研究を行う博物館として、1995年(平成7年)11月11日に開館した。建物のうち、天守閣部分は現存する古記録に基づいて可能な限り忠実に外観を再現しようとしたものである。現存する資料が少ないため、再現の正確性には疑問が残り、藩政時代の天守の位置とも異なるため、一般的には模擬天守とみなされている。


 博物館のある野田市関宿は、近世から近代にかけて利根川水運の中継地として栄え、高瀬舟や通運丸が往来し賑わい、徳川家康の異父弟・松平康元を藩祖とする関宿藩には幕府の要職にある譜代大名が配置された。そこで、博物館は「河川とそれにかかわる産業」をテーマに河川改修や水運の歴史を紹介しながら、流域の人々と川との関わりについての資料を展示し、関宿城や関宿藩の歴史についても併せて展示・紹介している。なお、展示には多くの模型や映像資料を用い、ゲームコーナーもある。


 エントランスホールにはカッパの博物館マスコット「カッピー」がある。近世末の関宿城下模型や博物館の展示内容がわかるジオラマを設置しており、企画展示に応じて入場者が参加できるイベントを実施している。天守閣部分はスーパー堤防上に聳える3層4階建てであり、関東平野のほぼ中央に位置し、最上階の展望室からは利根川・江戸川の流れをはじめ、筑波山・日光連山・富士山など関東平野を取り巻く山並みを遠望することができる。


 1階 展示室

 2階 企画展示室

 3階 多目的室

 4階 展望室

 

 1階の展示室が常設展示(企画展示時は3階の多目的室も使用する)、2階の企画展示室が企画展示となっている。展示は以下のような構成になっている。


 第一展示室 房総の河川 近現代の利根川・江戸川

水塚をはじめ、明治時代以降に行われた利根川流域での河川改修工事や利根運河の開削などの概要を様々な資料や模型で紹介。


 第二展示室 房総の河川 近世の利根川・江戸川

江戸時代初頭に行われた利根川流域における大がかりな利根川東遷事業(河川改修)や、手賀沼・印旛沼の干拓などの様子を絵図や模型で紹介。


 第三展示室 河川交通と伝統産業

 利根川水運の主役として活躍した高瀬舟の大型模型を展示室の中央に配し、両脇に河岸問屋と醤油蔵を再現。近世から近現代にかけての利根川水運の推移や、河岸の発展とともに育まれた様々な文化や民俗について紹介。


 企画展示室 関宿藩や関宿に関する展示。

 関宿藩や関宿に関しての展示。ただし、企画展の開催中は、多目的室で展示を行う。


 多目的室

 昔のくらし展やパネル展を行っている。また、企画展期間中は常設展示の「関宿藩の歴史」の展示を行う。


 博物館のすぐ隣(正面入口より北側)にある日本庭園。正式名称は千葉県立関宿城博物館日本庭園。


 園内には四阿、枯山水があり、中央に広場がある。西側には関宿にこにこ水辺公園が整備されている。

 水辺公園で美女の死体を見つけた。

 司法解剖の結果、死因は首を圧迫したことによる窒息死。遺体の首には切り傷があり、胸には心臓に達するほど深い刺し傷があった。

 関宿警察署刑事課の狭山達也さやまたつやは被害者が長島遥ながしまはるか、37歳であることを知った。

 

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