第110話 『らんま1/2』とか

さて、ちょっと間が空いたように思われるかもしれないが。

このくろねこ教授のタワゴトも別館を開いてしまった。

『別館 素晴らしきOVAの世界』

OVAの話を会話形式でお届けしていく予定。

余裕のある方は読んでいただけると嬉しい。


このフツーのタワゴトの中でやって行こうかとも思ったんだけど。

形式も変えたし、別口としてみた。

フツーのタワゴト、OVAの世界、どちらも月一くらいでお送りできれば。

と思っているんだけど…………

もっと時間が欲しい。


『らんま1/2』令和版が始まって。

平成版の話でもしようかなー、と思ってはみたものの。

らんまちゃん、キライじゃないんだけど、そこまで詳しくも無いんだよね。

高橋留美子先生の作品。

『うる星やつら』と『めぞん一刻』がアニメ化されて、予想された通り『らんま」もテレビアニメ化された。

『うる星やつら』『めぞん一刻』は多分、OVA劇場まで含めて、全話観ている。

『らんま』は半分くらいしか見ていないかも。


『らんま1/2』1989年版は土曜日の19:30~20:00と言う、素晴らしいゴールデン枠で始まったのだ。

けれども、諸々の事情で時間帯変更に。

たった18話で、金曜日17:30に移ってしまった。

タイトルも『らんま1/2 熱闘編』となったりした。


最初の18話まではやたらクオリティが高かったりした。

キャラクターデザインに抜擢された中嶋敦子さんの情熱のたまもの。

女性なんだけど、露出の高い女の子を描くのが多分好きなのだと思う。

えちえち、である。

現在では出来ない胸にピンク色のものが見えたりする。

でありつつも可愛らしい。

男が描くと、やっぱり欲望が絡むとゆーか。

多分もっとエロくなっちゃう。

おそらく、女らんまちゃんとゆーキャラクターの魅力は、高橋留美子先生だけでなく、中嶋敦子さんの画によってより完成されたのではないだろうか。

しかもアクションシーンや生活シーンではけっこう動く。


ところが。

17時半に移動した途端、一気にクオリティが下がる。

海外丸投げらしい回も散見され、当時のアニメの中でも……出来は悪かった。

その辺で自分はあまり見なくなってしまった。


アニメのデキが良かった、とか、アニメ『らんま』大好きと言う話はあまり聞かないと思う本作だが……地味にファンが多い。

放送は3年も続き、徐々に観られる回も増えていく。

一つには望月智充監督の采配があると思う。

予算が足りず、作画が悪くなっちゃった、からと言って投げ出さず。

その分、テンポで見られる作品へと舵を取った。

正直、アクションシーンなど、見てて悲しくなるような回も多いのだが。

川井憲次さんの音楽を流しながら、画面をテンポ良く切り替え。

声優さんたちの芝居が入る。

それなりに楽しく見れるようになっている。


あー、声優さんたちの話も少ししておくべきか。

『らんま』の声優さんは


らんま・男:山口勝平

らんま・女:林原めぐみ

天道あかね:日高のり子

天道なびき:高山みなみ

天道かすみ:井上喜久子


とズラズラと90年代をリードした人気声優さんが並ぶ。

しかし。

『らんま1/2』が始まった時点では、全員ド新人だったのである。


90年代を代表する声優、林原めぐみさんですら。

今までの代表作に『プロジェクトA子』のうめとしか書いていなかった。

誰?

と思ったものである。

主役のライバルB子の取り巻きの一人であった。

そんなの名前知らないよ。

後で『めぞん一刻』を観ていて気が付くが、準レギュラーとして仕事している。

五代君のクラスメイトとか、通りすがりの女子とか、七尾こずえの弟、などを林原さん一人でやっている。

だが、メインキャラはらんまちゃんが初めて。


最近では『工藤新一』と『怪盗キッド』の一人二役で有名な山口勝平さんも。

らんまくんまでは名のある役をやっていない。

『コナン』くんや『忍たま乱太郎』の高山みなみさんも。

1987年に『ミスター味っ子』で主役デビューしてはいるが、まだ知られた存在ではない。

90年代声優ブームにおいて、お姉ちゃんとして大事な存在になる井上喜久子さんもこれが初めての名前のある役。

日高のり子のみが1985年の『タッチ』ヒロイン浅倉南役でブレイクしている。


主役を新人にやらせて周りを中堅、ベテランで固めるのは、基本パターンとしてある。

のだけど、ここまで新人ばかりなのは珍しい。

しかも、それがみんな、その後に花開く。


今でも活躍されている方ばかりで、令和のアニメ版にもそのまま続投している。


ライバルの響良牙は山寺宏一さん。

今では声優代表みたいな方だが、らんまの時点では新人。

『ボーグマン』のダスト・ジード役で少し名前が知られてきたくらい。

シャンプー役、佐久間レイさんも、その上手さで徐々に名前は知られてきた頃。

まぁ、そんな訳で『らんま』に関わった人は。

みんな後に有名声優になっていくのだった。


とゆー事で。

平成版『らんま』で自分が語れるのはそれくらいだな。


んで令和版。

制作はMAPPA。

『坂道のアポロン』や『残響のテロル』など、テレビアニメとしては傑出した作品で注目を浴びる。

最近では『呪術廻戦』で一気に知名度を上げた、アニメスタジオである。


方向性は令和版『うる星やつら』を参考にしたフシがある。

カラフルでポップな絵柄で、楽しい画面を作り上げている。


監督を宇田鋼之介さんがやっているのがサプライズ。

宇田鋼之介さんとは初代『ONE PIECE』のシリーズディレクターである。

第1話からおよそ6年間シリーズディレクターをしている。

原作者尾田栄一郎先生も、宇田鋼之介の演出がすげぇ、と太鼓判を押している方。

『ONE PIECE』の劇場作品もいくつか監督をしている。


1998年には『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』とゆー映画の監督をしていて。

これは監督のせいでは無いと思われるのだが、いろいろヒドかった。

宣伝では一本で完結している作品のように言っていて。

実際に観に行くと、一時間程度の作品で、物語途中で終わり、後編へ続く、となってしまう。

最初から1999年完結編公開予定で作っていたらしいのだが。

だったら、最初からそう宣伝しなさいよ。

としか、言いようがない。

観客からも苦情が殺到し、後編の製作は中止となってしまった。

前編として観れば、決して悪くない作品なのに。

ヒジョーにもったいない話である。


と言う訳で東映動画でバリバリに活躍されていた。

映画などでは東映を離れて、作品も作っていたのだが。

ついにテレビも始めたと言う事は本格的に東映を離れたと思われる。


さすが、楽しい雰囲気で見せつつ、感情芝居も丁寧。

アクションシーンの見せ方はもちろんお手の物である。

令和『うる星やつら』以上に安心して観られるかもしれない。


とは言っても、『らんま』はマンガとして長大で、まだ序盤。

これからライバルが多数出てきて。

何がなんだか訳の分からないバトルを多数繰り広げることになる。

そっちがマンガとしてのメイン。

是非頑張って欲しい。


にしても。

リメイクアニメ情報多いね。

『うる星』『るろうに剣心』と来て。

『レイアース』もやるし、『YAIBA』までリメイクされるらしい。

そーゆーことなら『さすがの猿飛』とか『炎の転校生』あたりもどうだろう。

『六三四の剣』『ZENKI』とかも良いね。


『はいからさんが通る』みたいな劇場作品としてのリメイクの流れもある。

『ベルサイユのばら』が劇場になるんだったかな。

あれは……79年のアニメ版でもまだ普通に楽しめる気がするのだが。 

ふーむ。少女マンガで言うと…………

『ぼくの地球を守って』など大好きなのだが、90年代OVAだと中途半端なとこまでしかやっていない。

劇場で全10部くらいかけてやってくんないかな。


そんな話をするとネタが尽きないのでこの辺で。

ではでは

くろねこ教授でした。

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