第101話 『るろうに剣心』原作と平成版アニメのスタッフとか。

さて。

くろねこ教授です。


今回のお題は以前に予告していた。


『るろうに剣心』


にしてみようかと。


くろねこ教授は割と平成版アニメも原作マンガも好き。

北海道篇まともに読んでないけどな。


佐藤健主演の実写映画もまずまず良かったんでないかい。

もう少し笑いもあって良かった気はするが。


それより何より平成のOVA『追憶編』『星霜編』についても言及せねばならん。

と思ってたりするんだな。


じゃあまずは原作『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。

週刊少年ジャンプ連載作品。

1994年。

少年ジャンプが『幽遊白書』と『スラムダンク』と言う2大ヒット作が終わってしまった時期を支えたとも言われる。

特に『幽遊白書』は連載が終了した直後に『るろうに剣心』が始まって、ゆーゆーに着いていた女性読者が大量に剣心に流れ込んだ……ように思う。


その一方で当時はアンチなファンも多かった。

たまたまくろねこ教授の周囲だけかもしれんが。

『るろうに剣心』は評判良くなかった。

女性受けを狙いスギ、だって。

現在では、ジャンプで女性受けを゙狙ったスポーツモノを゙やるのはお約束になっているが。

当時まだ『テニスの王子様』すら始まっていなかったりする。

ちなみに『テニスの王子様』連載開始は1999年。

ひそかに少女マンガも大量に読んでいたくろねこ教授としては『はいからさん』テイストでおもしろいじゃん、みたいな感じもあったのだが。


あと一部の濃い人たちにはアメコミのパクリじゃん、とゆー話もあった。

これは分かる人には分かるお遊びみたいなもので『X-MEN』やらなんやらアメコミのパロディみたいなキャラが『るろうに剣心』の敵役には多数入っている。

この辺りは判断が難しい。

パクリと呼ぶか、リスペクトと呼ぶか、パロディと呼ぶか、軽いお遊びと呼ぶか。

それを語りだすと、それだけで膨大な文章になるので今はパス。

『ONE PIECE』でさー。

ディズニーみたいなキャラや日本の大名優みたいなキャラ出てくるやん。

あれみたいに思っておけばいーと思う。


そう言えば『ONE PIECE』の作者、尾田栄一郎氏は『るろうに剣心』和月伸広氏のアシスタントであった。

師匠からアシへ引き継がれた技なのかも。


そいで平成アニメ版が始まる。

1996年の事である。


ソニーが本格的にアニメに力を入れ出した時期である。

まだアニプレックスと名乗る前。

アニメ化に際して多少騒動が起こったりする。


声優さんである。


主役、剣心に元宝塚俳優の涼風真世。

ヒロイン薫は女優の藤谷美紀。

メインにアニメ声優じゃない方を何故か抜擢したのである。

新人アイドルなんかが話題作りにアニメの主役を張るなんて事はそれまでもたまにあったのだが。

メイン二人とも、しかもそれなりのキャリアの方が、とゆーのはかなり珍しいケースだと思われる。


しかしこのキャスティングはファン、原作者の意図とズレがあった。

アニメ化の前にCDブックによるサウンドドラマ化がなされていた。

神谷薫に桜井智さん。

剣心は時のイケメンボイス声優、緒方恵美さん。

現在では『エヴァンゲリオン』のシンジ君のイメージが強いが、当時は『幽遊白書』の蔵馬の声で女子人気絶頂の頃であったのだ。


今回コレ書くために検索などしていたら。

(いや上記の流れは全部頭にはいってるんだけどさ、涼風さんの漢字が合ってるかとか、そこまでは自信無いじゃん。一応裏はとるワケよ)

この令和版『るろうに剣心』ですら、えーっ? 剣心の声緒方さんじゃ無いの、と書いている人がいた。

恐るべしだな、緒方恵美ファン!


原作者、和月氏はドラマCD版キャストの続投を望んだりもしたのだが。

受け入れられなかった。

和月氏がせめて別の役で使って、と要望を出したとかで、桜井智は後に操役として登場する事になる。


おそらくソニーの都合だと思うんだよな。

まだアニメファンの取り込みとか良く分かっていなかった。

あ、コレはアクマでくろねこ教授の予想と状況から考える推測ね。


とまぁ、いろいろ話があって、波乱含みのアニメスタートであったが。

スタッフ様の努力で、テレビアニメ『るろうに剣心』は出来がよろしかった。

制作はスタジオぎゃろっぷさん。

元はスタジオぴえろの下請けであったが、自分達で制作した『姫ちゃんのりぼん』や『赤ずきんチャチャ』の出来の良さで注目を浴びた。

そーいや、これも集英社だね。

少女マンガと少年マンガの違いはあるけど。


監督は古橋一浩さん。

絵描きとして『めぞん一刻』や『F』では原画をしていたのだが、『らんま1/2』から演出に転向している。

OVA『逮捕しちゃうぞ』の監督をこなしたうえでの大抜擢。

その後、『HUNTER×HUNTER』の監督で演出力に注目が集まったり、『るろうに剣心』のOVA『追憶編』『星霜編』でアニメファンの度肝を抜いた。

2010年にはサンライズに呼ばれ『機動戦士ガンダムUC』の監督と言う大役を見事に努めている。

近年では『SPY×FAMILY』の監督。

このアニメはWIT STUDIOとCloverWorksの二社のアニメ制作会社が一話ごとに交代で作ると言う珍しい制作体制で、監督は楽では無かったと思うのだが。

知っての通り『SPY×FAMILY』は見事に大ヒットアニメとなる。


そんな監督とスタジオぎゃろっぷさんの尽力で『るろうに剣心』は軌道に乗ったのである。


という事で今回はここまで。

次回も『るろうに剣心』。

主題歌とアニソンタイアップについて触れたい。

【2024年7月1日19時投稿予定】


ではでは。

くろねこ教授でした。

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