第57話 『機動武闘伝Gガンダム』とか
はい。
くろねこ教授です。
では今回はアナザーガンダム。
『機動戦士ガンダム』の宇宙世紀と世界観を異にする『ガンダム』。
『機動武闘伝Gガンダム』1994年放送
『新機動戦記ガンダムW』1995年放送
『機動新世紀ガンダムX』1996年放送
『機動戦士ガンダムSEED』2002年
『機動戦士ガンダム00』2007年
『機動戦士ガンダムAGE』2011年
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』2015年
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』2022年
と来ている。
『Gガンダム』の前年、1993年放送された『機動戦士Vガンダム』はヒッジョーに評判悪かった。
主役を13歳の少年にして、若年層の視聴者を取り込もうとしたようなのだが。
話の展開は徹底的に悲惨で、とても子供が楽しめる内容では無かった。
高年齢のオタク層はすでにガンダム自体に飽きて来ていて。
現実世界が暗いのに、なんでフィクションの中まで絶望的な話見せられないとアカンのよ。
とゆー雰囲気であった。
作画の方も……テレビにしても……ちょっと……とゆー回が多い。
後に富野監督は『Vガンダム』を作っていた時の自分は精神的に病んでいた、と述べている。
キャラクターがギロチンで処刑されたり。
主人公の憧れのお姉さんが敵のライバルキャラと恋仲になるくらいは良いけれど、徹底的にイヤな女となって主役やヒロインの少女を殺しにくる。
黒トミノとして現在も語られるアニメである。
そんな事を書くと興味を持つ人もいるかもしれないが……
一年分今から見るのはなー、オススメ出来ない。
てこ入れのためか、微妙にお色気シーンが中半から増えたり、イロイロ駄目でキッツイよ。
だったら素直に『ファーストガンダム』劇場3部作見た方が良いと思う。
未だに発見がある作品ですだすよ。
とゆー訳で時代は『ガンダム』も終わったかと思われていたのだが。
ここで全く違う『ガンダム』が製作される事になる。
『機動武闘伝Gガンダム』
『Gガンダム』の監督は今川泰宏さん。
当時『ミスター味っ子』を監督されていて。
料理を食べた後の大げさすぎるリアクションが話題だったのだ。
なので当時のファンは。
ミスター味っ子ガンダムキター!
主役がビームライフル撃ってさ、艦長がそれ見て「ス・ゴ・いぞーーーーー!!!」とか言いながら空飛ぶんじゃね。
みたいな事を言っていたのである。
ところが始まってみたら、あしたのジョーガンダムであった。
とゆーてもあからさまに、『あしたのジョー』だったのは初期だけだけどね。
特に5話なんかは出崎演出リスペクトが露骨でおもしろい。
地球を舞台にガンダム同士が戦う。
とゆーても本気の戦では無くて格闘試合。
『ウルトラファイト』ならぬ『ガンダムファイト』
主役同士がバトルロイヤル、なのはそこまで目新しく無かったかな。
ドカドカ出て来た各国のガンダムはガンダムと言いつつも主役メカでは無かったし。
ネオオランダのネーデルガンダムなんか風車がついてるし。
ネオスウェーデンもノーベルガンダムはセーラー服だった。
主役同士の戦いとゆー感は無かったのである。
ちなみにノーベルガンダムのデザインはみごとなんじゃないかと思う。
白を基調に青とゆーガンダムカラーを上手く使った。
もちろん当時のアニメファンはこう言ったモノだ。
セーラームーンガンダムキター!
放送が始まって直後は従来のガンダムファンからの反発は相当なモノであったらしい。
番組内容も若干ブレていて、どっちに行こうか迷ってる感がある。
中身が吹っ切れだしたのは1クールのラスト。
主人公ドモン・カッシュの師匠、東方不敗マスターアジアが出てきてからだ。
流派東方不敗、襲い来るデスアーミーを素手で破壊する拳法の達人。
じゃあ、もうモビルファイター要らないじゃん。
とゆーのはヤボなツッコミ。
モビルファイターとも一体になって必殺技使う作品ですから。
これ以降、番組のノリも怪しげなアジア映画カンフー映画武侠映画のノリを取り入れはっちゃけていく。
ドモンとヒロインのレイン二人で放つシャイニングフィンガーであったり。
ライバルキャラ達も次々強化され必殺技を身に着けていく。
やっぱり必殺技叫ぶのいいよね。
名乗り上げ!
「俺のこの手が光って唸る!
お前を倒せと輝き叫ぶ!
必殺!
シャイニングフィンガーー!!!」
それに合わせて新しいファン層が付き、また従来のガンダムファンもこれは別の物として納得して戻ってくる事になる。
評判の良さは作品にも反映され、作画の方もドンドン強化される。
最終回の作画なんか第一話の絵とはまるっきりの別物と言っていい。
最終回は現在でも見応えが有る。
さらわれデビルガンダムに取り込まれたレイン・ミカムラ。
ドモンは心を閉ざした彼女に語り掛ける。
「俺は戦うことしか出来ない不器用な男だ。
だから、こんな風にしか言えない。
俺はお前が……お前が!
お前が好きだーー!
お前が欲しいぃぃ!!! レイィーーーン!!!」
からの裸のレインを抱きしめて、二人でガンダムに乗って、踊って、からの必殺技!
「二人のこの手が真っ赤に燃える!
幸せ掴めと! 轟き叫ぶ!
爆熱!ゴッドフィンガァーーーッ!!!
石破!ラブラブ!天驚拳!!!!!」
石破天驚拳の間にラァブラブゥまで入っちゃうのである。
関智一と天野由梨が叫ぶのである。
田中公平氏のあっつい音楽がこれでもかっ、と流れる。
映像の方も、以前二人で乗った時はワルツであったが、今回はボレロのように踊りまくる。
ついでにキング・オブ・ハート様まで目を光らせるのである。
いやー面白かった。
このムチャクチャなパワーが 袋小路に入りかけていた『ガンダム』と言うタイトルを一気に広げるのである。
とゆーわけで『Gガン』だけで文字数やたら取ってしまった。
次回、『W』やもろもろ行くぜ。
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