341話 解消方法

「何とか我慢して町まで戻れれば、後は……」


「後は? ……まさか、町に恋人がいるのか!?」


 冗談ではない。

 セリアは俺が狙っていたのに。

 冒険者登録をした頃から、可愛い受付嬢だと思っていた。

 俺との付き合いの長さだけで言えば、シルヴィやユヅキあたりと並ぶ。

 だからこそ、ずっとさりげなくアプローチしてきたのだ。


「こ、恋人はいないのですにゃ……」


「なら、どうやって解消する気だったんだ!?」


 俺は思わず語気が荒くなる。


「そ、それは……一人で……」

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