274話 購入

 奴隷商館でエメラダとの再会に成功した。

 だが、なかなかに売値が高い。

 エメラダは魅力的な女性なので、当然ではあるのだが……。


「悪くはないな……」


「そうですか。では、購入していただけると?」


「ああ。そうだな……」


「ありがとうございます」


 店長が恭しく一礼する。


「では、お値段の方は先ほど提示しました金額で……」


「待て。その前に、1つだけ言っておこう」


 俺は店長の言葉を遮る。

 ここは最後の手段を使うことにしよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る