252話 最新ステータス ティータ

 ゴブリンと戦いながら、みんなのステータスを確認している。

 俺、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンの確認は終わった。

 次はティータだ。



ティータ

種族:エルフ

ファーストジョブ:木魔法使いレベル28

セカンドジョブ:斧士レベル24

サードジョブ:森林守護者レベル5

控えジョブ:森人レベル30

HP:C(02/10)

MP:C(08/10)

闘気:C(04/10)

腕力:B(01/30)

脚力:C(01/10)

器用:C(01/10)


アクティブスキル:

『木魔法使い』ウッドバインド、ウッドランス、リーフブレード

『斧士』スラッシュ、ビッグスラッシュ


パッシブスキル:『木魔法使い』MP強化、パーティメンバー呼吸効率上昇

『斧士』腕力強化

『森林守護者』自然回復力向上、全ステータス上昇(微)、気配隠匿力上昇、MP自然回復力向上



 ティータは『森人』が上級ジョブに進化した。

 『森林守護者』だ。

 これは、自然と共に生きるエルフにとって役立つジョブである。

 アルフヘイムのエルフたちにとって、ティータは憧れの存在と言っても過言ではない。


 しかし、俺たち『悠久の風』はあちこちを巡る冒険者だ。

 どちらかと言えば戦闘系のジョブの方が有用である。

 パッシブスキルばかりの森林守護者のジョブは、サードジョブに設定してある。

 その代わりにファーストジョブに『木魔法使い』を設定しており、そちらのジョブレベルは順調に上がっている。


「……【ウッドランス】!」


「グゲェッ!!」


 ティータが木魔法使いのアクティブスキルを使い、ゴブリンを攻撃する。

 ゴブリンは胴体を貫かれ、動かなくなった。

 これで四匹目だ。


「ふぅ……」


 ティータが小さく息をつく。


「ティータもだいぶ慣れてきたな」


 彼女は元々、木魔法や斧の取り扱いに秀でていた。

 しかし魔物と戦う経験は少なかったため、最初はぎこちない動きも多かった。

 それが今では、ここまで戦いに慣れた。


「……うん。コウタちゃんのおかげだよ。ありがとう……」


 笑顔で礼を言うティータ。

 俺はそんな彼女に微笑み返す。


「いや、ティータの頑張りの賜物さ。俺はサポートしただけだ」


 実際、俺がしたことと言えば、パーティリーダーとして適度に仕切ったぐらいだ。

 あとは、ゴブリンやホーンラビットなど、魔物と戦う上での注意点を教えてあげた程度。

 戦闘そのものに関しては、ほとんどティータ自身の力で乗り越えたのである。


「……ティータね、コウタちゃんと一緒に旅が出来て良かったと思ってるよ。また新しい町に行くのが楽しみ……」


 ティータはそう言って目を細めた。


「俺もティータと一緒で楽しいよ。まあ、次の目的地はティータも行ったことがあるエルカの町だが。その次はまた他の町へ行こうな」


 俺はそう言う。

 さて。

 ティータのステータスの確認は終わった。

 次はローズのステータスを確認することにしよう。

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