192話 みんな、あの人影に向かおう!

 エルフの神聖な湖で楽しんでいるところだ。


「つ、次? いったい何ですの……?」


「くくく。それはな……」


 俺は悪い顔をして言葉を続ける。

 まあ、ローズには目隠しをしているので、表情の変化まではわからないのだが。


「……おっ! 向かうに人影があるぞ!」


 俺はそう声を上げる。

 実際にはそんな者はいない。

 だが、これも必要な行為だ。


「い、いやっ!!」


 ローズが悲痛な叫びを上げる。

 俺を含む6人はゆっくりと湖の岸に向かい始めた。


「よし、到着だ」

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