191話 電動マッサージ器
エルフの湖で、ローズを責め立てているところだ。
ここで、俺の奥の手の登場である。
俺はストレージからとあるものを取り出す。
「い、いったい何を……?」
ローズが恐れの声を上げる。
「ボクも見たことがない道具なのです」
「何に使う道具なのかな?」
「こいつはな、電動マッサージ器というものだ」
「デンドウ……マッサージ? ……聞いたことがあるような、ないような……」
シルヴィが考え込む。
「魔動マッサージ器なら聞いたことがあるのです。確か、振動を与えて血行をよくするという器具だったはずです」
ミナが答える。
この世界では電動機械が発達していない。
代わりに魔力で動く魔道具が発達している。
日本で言う電動マッサージ器と同じような魔道具もある。
俺がとある店で買ったこれも、正確に言えば魔動マッサージ器なのだろう。
だが、電動マッサージ器と呼ぶことにする。
略称の電マは馴染みがあるし。
「よく知ってるな。でも、これはもっとすごいんだ」
一般に流通しているこの魔道具も、Bランク冒険者である俺の魔力量ならば一味違った使い方ができる。
「そうなのですか?」
「ああ。使い方を教えてやる」
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