108話 最新ステータス コウタ

 リンとの夜から1週間ほどが経過した。

 俺たちはエルカ草原で軽めの狩りをしつつ、新たに得た魔法系ジョブの試運転をしている。

 ここで、俺たちの最新ステータスを確認しておこう。



コウタ

種族:人族

ファーストジョブ:風魔法使いレベル25

セカンドジョブ:剣士レベル23

サードジョブ:氷魔法使いレベル17

フォースジョブ:雷魔法使いレベル5

控えジョブ:鍛冶師レベル14、料理人レベル3、火魔法使いレベル3


HP:C(02/10)

MP:B(05/30)

闘気:C(00/10)

腕力:C(03/10)

脚力:C(00/10)

器用:C(02/10)


システムスキル:

ジョブ設定

経験値ブースト

パーティメンバー設定

パーティメンバー経験値ブースト

魔石蓄積ブースト


アクティブスキル:

『風魔法使い』ウインドカッター、エアバースト、ジェットストーム

『剣士』ラッシュ、ダブルラッシュ

『氷魔法使い』アイスショット、アイシクルスピア

『雷魔法使い』スパーク


パッシブスキル:

『風魔法使い』パーティメンバー回避力向上、MP強化

『剣士』腕力強化

『氷魔法魔法使い』MP強化



 『風魔法使い』がレベル25に達し、節目を迎えた。

 新たなスキルはジェットストームだ。

 どんな魔法かは、実際に試した方が理解しやすいだろう。


「揺蕩う風の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。風の竜巻を生み出し、我が眼前の敵を一掃せよ。ジェットストーム!!」


 ブオンッ!

 強烈な竜巻が発生し、ゴブリンを襲う。


「ぎいいぃっ!」


 やつは為す術もなく上空に打ち上がりーー。

 グシャッ!

 地面に落下し、潰れた。


「へえ。すごい勢いの魔法だね」


「ちょ、ちょっと怖いなのです。ボクが巻き込まれたりしたら……」


 ユヅキとミナがそう言う。


「いや、その心配は無用だと思うぞ。これは魔法で生み出した風だからな。対象者の魔法抵抗力が高いと、影響が少なくなる」


 一方で、ゴブリンやホーンラビットのような低級の魔物が相手であれば、そのままの勢いで影響を及ぼせる。

 パーティメンバーへの誤射をあまり気にしなくていいという点ではありがたい仕様だ。

 しかし、今後魔法抵抗力の高い中級以上の魔物と戦う際にはやや不便な仕様でもある。

 俺自身のステータスを向上させ、練度も上げていかないとな。


 その他、言及しておくべき点が3つある。


 1つ目は、ステータスの表記の件だ。

 MSCでは、ステータスの表記をある程度は自分の好みで変更できる。

 基本設定となっているステータスの『+』表記は直感的でわかりやすい。

 しかし、ステータスがC評価以上になってくると+が多くなり過ぎて見にくいという面もある。


 俺のステータスは無事に全てがC評価以上になった。 

 これを機に、数字表記タイプに変更しておいた。

 例えば、今の俺のHPのステータスは『HP:C(02/10)』という表記となっている。

 もともとは『HP:C++』という表記だった。

 あと8個の+を蓄積させれば、評価がBに向上することになる。


 また、アクティブスキルとパッシブスキルの表記欄も合わせて変更している。

 こちらは、各ジョブに対応したスキルごとに整理して表記する形式だ。


 2つ目は、フォースジョブの件だ。

 『鍛冶師』を控えに回して、『雷魔法使い』をフォースジョブに設定しておいた。

 『鍛冶師』『料理人』『火魔法使い』もなかなか有用そうなので、非常に悩んだところである。

 いつでも変更はできるし、とりあえず当面はこの構成でやっていくつもりだ。

 冒険者として高みを目指すのであれば、どちらにせよ上級ジョブを得るために各魔法使い系ジョブはレベル30まで育てることになる。

 どれから先に育成するか程度の話だ。


 次にシルヴィのステータスをしよう。

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