第38話 広すぎる部屋
人ってさ。
居心地いいと感じる広さって、人それぞれなのかな。
それとも。
生きて来た時間の中で、身に沁みついた【広さ】っていうものが、あるのかな。
あるとき、わたしは両親と3人で、温泉旅行に行ったのですよ。
そんなに旅行三昧な家族ではないので、たまの旅行だから、ちょっと奮発してくれたのかな、父が(笑)。
それはそれは、広いお部屋だった。
和室で10畳・・・・くらい?もっと?(広すぎて良く分からん)
の部屋が、2間続いているお部屋。
最初こそね。
「わー!広いねー!!」
なんて、はしゃいでいたのさ。
3人とも。
でもさ。
1人で使う範囲なんて、そんなに広くないでしょ?
それほど小さな子供でも無かったからさ、わたしも。
畳の上をゴロゴロと転げまわったり、走り回ったりするような年では、無かったし。
それで結局。
気づくと、4畳くらいの範囲に、テーブル囲んで3人で固まってるの(笑)
せっかく広いんだから、広々と使えばいいのに、なんだかこじんまりと。
気付いて、3人で大笑いしちゃったんだけど、それでもやっぱり、最後までこじんまりと固まってたんだよね。
豪邸とか。
広いお庭とか。
そういうものに対する憧れは、もちろんあるんだけれども。
きっとわたしの家族は、だだっ広い場所には不向きなんだろうなと。
その時気付きましたとさ。
あ!
でもね!
大浴場は、やっぱりいいいね!
そこはもう、各々ソロ活動で。
ひろ~い温泉を、目いっぱい満喫してきましたよ(*^_^*)
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