第9話 ソメイヨシノ?
家から駅までの道の途中に、桜並木があるのだが、少し外れた横道にも、数本桜が植わっている。
のだが。
その中の1本だけは、何故だか異様に早く花が咲く。
特にそこだけが特別に日当たりが良好だ、という訳でもないのだが。
それでも、木の幹には他の桜と同様
【ソメイヨシノ】
のプレートが掛かっていて、私も不思議に思っていたし、聞けば近所の知人も同様に不思議に思っていたとのこと。
その話をした数日後。
なんと、その桜のプレートが、取り換えられていた。
新たなプレートに書かれていたのは。
【寒桜】
だよねぇ。
そうだよねぇ。
これで、納得。
誰かが間違えちゃったんだね。
ソメイヨシノと寒桜を。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます