第25話 アランドロン

アラン・ドロン、という有名なフランスの俳優さん。

私は、リアルタイムでアラン・ドロンの出ている映画を観た事は無い。

・・・・リアルタイムじゃなくても、観た事無いような気がする。


私には、叔父が1人いる。

小さい頃から可愛がってもらっていた。

その叔父の事を私は何故だかずっと、「アランドロン」と呼んでいた。

・・・・まぁ、想像するに、誰かがそう呼べと言ったのだろう。

本人なのか周りなのかは、知らないけれど。


ある時、私は叔父の勤務する店に遊びに行った。

そこで私は叔父を見つけ、大声で呼んだ。


「アランドロン!」


と。


その後、叔父は職場の人に相当からかわれたらしい。

そりゃそうだろうねぇ。

でも、私のせいではないぞ?

幼い私には、何の罪も無いはずだ。

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