婚約者の兄を殺したと無実の罪で婚約破棄されました。 聖女の私を処刑しようだなんて本当に馬鹿ですね。 私が結界を張らなければ困るのは貴方達ですよ

甘いからあげ

第1話 「おい僕様にぶつかっておいて謝りもしないのか」  デブがぶつかってきて謝罪を要求しています。 私がか弱い少女だから狙ってぶつかってきてるのですね

 デブ殿方がぶつかってきました。

なんなのでしょうか。

私がか弱く気が弱く家族にも誰からも虐められてきた

少女だから、私を狙ってぶつかってきたのでしょうか。

こんな悪行は辞めるよう注意してあげるのが慈悲なのでしょうが、

こんなどこの誰かも知らない他人に慈悲をかけてあげるのも気が進みません。

何故、こんな私のようにか弱く気の弱い少女を狙ってぶつかってくるようなクズデブ殿方に慈悲をかけてあげなければいけないのでしょう。

 「おい、僕様にぶつかっておいて謝りもしないのか」

 はぁ?おデブ様が私を狙ってぶつかってきたのでしょう。

なんで私が謝らなければいけないのでしょうか。

おデブ様が謝るべきでしょうに。

いえ、行きかう者同士ぶつかってしまったのなら謝られれば私は許す程に慈悲深い私なのですが、

わざとぶつかってきた者は謝っても許してはいけないんですがね。

 「なんで、私が謝らなければいけないのかしら」

 ああ、私って優しすぎるわね。結局はこんなクソデブ殿方に慈悲をかけてあげるのですから。

 「お前が避けなかったのが悪いのだろう」

 え?おデブ様は私を狙ってぶつかってきましたよね。

 「おデブ様は私を狙ってぶつかってきたのでしょう。

それで私が避けなかったのが悪いと言われても、認めるわけにはいかないわ」

 はぁー。私はなんでこの誰とも知らないクソデブさんに慈悲をかけているのでしょう。

こんなどこの誰とも知らない他人デブに教えを説いているのでしょう。

私のように優秀な聖女様から教えを説いてもらおうと思えば時給300万円は払わないといけないのですよ。

 「誰がおデブ様だと言ってるんだ」

 あらあら。おデブ様と言われて自分の事だと認識するあたり己がデブだと自覚してるんですね。

なら、何故痩せようとしないのでしょうかねぇ。

己がデブだと自覚している自覚デブは呼吸を乱し怒っているようです。

まともに呼吸もできなくなるようなデブって、なんでそこまでデブるんでしょうか。

呼吸も正常に行えないなんて、生き物として機能してませんよね。

欠陥品デブ。死ねデブ。

無呼吸睡眠症候群で死ねデブ。

あー、私はなんで見ず知らずの他人デブにこんなに虐められてるのでしょう。

私って世界一かよわくて気の弱い少女なのでしょうね。

だから家族にも誰からにもいじめられるのです。

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