世の中はそんなに捨てたもんじゃないと思いたい
@siogiri0128
私の説明書
子供の頃から周りに合わせることがとても苦手で、クラスメイトと比べられて劣等感を抱く何とも言えない屈辱的な気持ちが本当に嫌いだった。
不細工、デブ、気持ち悪い、臭い。
粗方の罵倒はもう言われ慣れてしまっているのに、褒められた記憶というのは殆どない。
果たして忘れてしまっただけなのか、褒めるところが全く無いつまらない人間だったのか。
今となっては後者である可能性が高いとしか思えず、そんな過去を思い出しては胸がチリチリと痛む。
私が幼少の頃は男女一組で手を繋がされたり何かさせられる事が多かったのだけれど、自分の周りからの扱われ方がこんな調子だからそのシステムが嫌で仕方ないのに、相手の方が先に激しく拒絶をして被害者ヅラで私が存在する事が罪であるかのように傷付けてくるのが理不尽でとても辛いと思った。
私の体に触れようものなら菌扱いで、その菌をなすりつけ合う鬼ごっこのような遊びが始まる。
生憎お風呂は毎日入っていたし服も二日連続で同じ物を着ていくようなことは無く、私の何をそんなに汚いと思っていたのかは未だに分からないでいる。
そんなだから私は小学生の頃一人でいることが多かったのだけれど、担任の先生が皆一緒に遊ぶべきという熱い思想を持つ人だった時には休み時間が地獄だった。
クラスみんなでドッジボールをする時、チーム分けで如何に私を避けてチーム編成をするか逆争奪戦が始まる。
じゃんけんで欲しい人から指名していって最後の最後、負けた方が仕方なしに私をチームに入れるのだ。
そもそも私は運動が苦手で本当は運動場で遊びたいと思ったことなんて無かったから、このいつも繰り広げられる光景がとても理不尽に感じて嫌だった。
でも教室にいようとすれば「なんでみんなと遊ばないの?」という先生からの残酷な言葉責めが始まるのだから居場所なんてない。
友達がいないと言おうと思ったこともあるけれど、先生の性格上「それなら今から作れば良いよ」という何の悪気もない更にしんどい言葉が返ってくるのが想像できたから口に出すことはなかった。
ある時は凄く勇気を出して鬼ごっこの仲間に入れて欲しいと伝えるも「人数がいっぱいだから入れられない」と断られたこともあった。
今考えてみれば、いつも私を触って存在を菌扱いして鬼ごっこしてるくせにいざ私が現実に鬼役になるかも知れない場面は避けるんかいとか、スネ夫が「4人乗りなんだ」などと断るのと同じような物言いにツッコミを入れたいとか思ったりもするけれど子供の頃にはただただ傷付くしかなかった。
だから自分は物凄く歪んだ卑屈な大人になってしまったと思う。
全部を彼らに責任転嫁する気はないけれど今も自信は皆無だし、誰に何をされても自分が悪いからそうなるんだなという諦めの境地である。
大人になってからは職務のストレスから鬱を発症してしまい、鬱との付き合いはもうかれこれ20年にもなる。
なんとも踏んだり蹴ったりな人生だなと我ながら思う。
少ないながら友達はいて彼らに救われることも少なくないのだけれど、ある時期からずっと希死念慮が自分に纏わりついている。
酷く傷付く事があったりすると、自分の脳を守ろうとする反応なのか「もう死んでしまいたい」という気持ちに囚われてしまうようになった。
実際に自殺未遂らしきことをしてしまったこともあって、何か辛いことがある度にあの時死ねていたら良かったのにと考える。
多分客観的に見ると私は家族もいるし、どこが死を考えるほどの事があるの?と思う人が多いのかも知れない。
しかしこれは恐らく鬱が治るまでずっと付き合っていかなければいけない負の感情なのだと自分では理解している。
私がめちゃくちゃ面倒臭い人間であることは自覚しているが、別に死にたいという言葉で誰かを思うように動かしたいとかそういった考えは全くない。
元々自分が存在しなければ相手に不快な思いをさせることもなかったのにという極めて不健康な思考によるものなのだ。
そんな気持ちに飲み込まれている時は自分がいなければ世界はもっと幸せに満ち溢れているんじゃないかだとか、コロナが流行ることもなかったんじゃないかと本気で大真面目に考える。
よくこういう自分語りをしているのを見て「理解ある〇〇がいるのに不幸ぶるのはおかしい」という意見を見たりするのだが、私は果たしてそれは救いに繋がるのか疑問だと思っている。
確かに自分にも幸せな瞬間があると思う。
でも心にぽっかり空いた深い穴は一時的に埋まったように思えてもその本質を改善するのは難しいとも考える。
誰かと一緒にいても寂しさを感じたことはないだろうか。
そもそも辛い気持ちで苦しい真っ最中にただ大切な人を想うだけで症状が改善するなら薬を飲む必要なんてないのではないだろうか。
誰が何と言おうと辛い時は辛いんだ。
私はそれを無理矢理心の奥底に押し込めて我慢しようとしなくて良いと思っている。
私はずっとこんなだから自分のことが嫌いで仕方ない。
でもそんな嫌いな自分なはずなのにまだ生きているのは救いがどこかにあると信じる気持ちが捨てきれないのかも知れない。
そんな自分の独り言を思いつくままにこうして書いていこうと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます