-58- 「額縁」

 家族旅行でホテルに泊まった時、客室に飾られている絵が、何だか気になった。


 額縁にはまった、どこかの山を描いた絵だ。


 僕と悠太が絵を気にしていると、おじいちゃんがそれを察してくれた。


「ほう、気付いたか。この絵、何か怪しいの」


 おじいちゃんは壁から絵を外し、額縁の裏側の蓋を開けた。


 すると、絵の裏側に、たくさんのお札がびっしりと貼られていた。


「ひっ、何ですかこれ」


 お母さんが悲鳴をあげた。


 その後すぐに部屋を替えてもらったけど、その部屋でそのまま過ごしたら、一体何が起こってたんだろう。

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